愛されたい気持ちは知っている

KZ＝生きがい？ ページ6

なんだかんだで、1日をぼーっとして過ごしていた。

何も考えずに。

だた、寂しげに。


そんな時だった。

誰かが私に話しかける。

「立花、今日、カフェテリアで集合だってよ！」

忍だった。



私は、純粋に羨ましいって思った。

だって、すごく良い顔で笑うんだもの。



私には真似できないくらい。

眩しい笑顔で。

忍は幸せなんだろうな。



静かに忍を見つめる。


よく見れば、とても綺麗な瞳。

顔も整っている。

コンピューターにもすごく詳しいし。

忍には、良いところがたくさんだ。


私にはないって言うのに。



あぁ、私も取り柄が欲しい。

せめて、勉強ができたらな。

どれだけ勉強しても、追いつかない私。


つくづく自分をバカだと思う。



「立花？どうしたんだ？嬉しくない？」

忍が寂しそうに私の顔を覗き込む。



ちょ、ちょっと！

思わず頬が赤くなる。



「顔が赤いけど、まさか、熱？！」

忍があたふたする。



違う！！

そんな綺麗な顔で近づいたら、誰だって照れるでしょ！


「大丈夫。ちょっと、ボッーとしてただけ。KZの集合、すごく楽しみ！」

私はにっこり笑う。

作り笑いなんだけどね。


最近、KZの集合が無くても、どうでもよくなってきた。

KZより自分の存在価値を考えるの。


仲間より自分優先とか、本当にひどいよね。

でも、やめられないんだ。



意地でも自分の価値を考えていると、KZの存在を忘れそうになるんだ。


少し前までは、こんなふうじゃなかったのに。

KZが私の生きがいだったのに。


どうして、変わってしまったのだろう。



これは、全て私が無能なせい？

愛されない私のせいなのだろうか。


あぁ、心が辛い。


もう、生きている理由がわからない。



どうして、私は生きてるの？

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