クールアーヤの過去は知っている

KZの集合 ページ3

今日は集合がかかった。

若武の家で集合だとよ。

んでも、事件ではなさそうだな。

近状報告ってところか。

行きたくねーな。

いつもなら、喜べるのに今回ばかりは喜べなかった。

話したくない秘密があるだけで、こんなにも弱気になるんだな。

私は弱い。

いつも逃げてばっかだ。

でも、KZだけには嫌われたくないんだよ。

KZだけは、失いたくないんだよ。

そのためには逃げるしかない。

もうわかんねー。

私はどうすればいいんだよ。

とりあえず、行くしかねーか。

私は、若武の家に向かった。


〜若武の家〜

ふう、着いた。

ノッカーを持ち、叩こうとする。

でも、できなかった。

手が震えて、動かせなかった。

無理だ……。

私には、このノッカーを叩けない。

私は、静かにノッカーを離し、帰ろうとした。

でも、神様は甘くはない。

小塚「アーヤ入らないの？」

後ろを振り向くと、小塚がいた。

この時、私の頭は混乱に陥った。

どうすればいいんだ？

逃げていいか？

冷静な考えが何ひとつできなかった。

立花「ごめん……。」

私は呟いて、逃げた。

小塚「アーヤ？！」

走った直後、小塚の声が聞こえたが、無視して走った。

涙を流しながら、全力で。

だって、他にできることはないんだから。

私の心は壊れた。

とうの昔に……。

でも、KZのおかげで直ってきたんだ。

だから、私はKZから離れようと思う。

あの過去を忘れないように……。

忘れてはいけない。

私の過去……。

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