私の未来は彩らない

学校での頭痛と慌て　byあき ページ3

結局、私は、あのままランニングに行き、終わった途端に学校へ向う。


その間は、特に頭痛も無かったため、大丈夫だと安心しきっていた。




そんなことより、最近の数学は難しくなってきているから、置いてかれないように努力しなきゃ。



私は、学校へ着くなり、自分の席に着席して、数学のノートと教科書を出した。

なるべく、多い時間を勉強して、少しでも良い点数を取るんだから。




私は、問題式をノートに移そうとシャーペンを持つ。



その時だった。

また、今朝のような頭痛と黒闇が私を襲う。





私は手からシャーペンを離し、頭を抱えた。

まるで、頭を鈍器で殴られたよう。



痛い……！苦しい……！



でも、頭痛を感じてから、数10秒後。

先程までの痛みが嘘のように、頭痛はスッと消えた。




私は痛みが止んだ瞬間、顔をパッとあげ、周りを見る。

誰にも見られてない……？



私は額に汗をかきながらも、クラス全員の顔を確認した。

でも、そんな心配、いらなかったみたい。



奇跡的に、周りがザワザワとうるさかったため、シャーペンを落ちる音も聞こえずに、バレなかったよう。



ただ……1人を除いては。


「立花、どうしたんだ？」

そう聞く彼は、紫色の瞳を煌めかせた。



七鬼 忍だ。


私は誰にも心配をかけたくなかったため、なるべくの笑顔を作る。

まだ見られたと、確信するのには早いし、ね。

「何が？」

「お前、頭抱えて、苦しそうにしてただろ？」



あぁ、やっぱり見られてたんだ。


でも、たまたまの頭痛かもしれない。

わざわざ、不安にさせるようなことは言えない。



「大丈夫だよ！問題が分からなくて、頭を抱えてただけだから。」




そう答える私に、忍は疑い深く見ていたが、途中で先生が来たため、着席した。



ごめんね、忍。

心配をかけるのは嫌なんだ。



軽い風邪だろうし。







そんなこと思う私は、馬鹿だったと今でも思う。

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