ブラック短編集 〜ブラックKZはいかが？〜

花言葉はもうひとつ……　＊片想いアーヤ＊ ページ41

＊設定＊

アーヤは、えっと、うんとね。

どうしよう←


……よし、翼に片想いをしている！！(今決めた)




[彩side]



「アーヤ、綺麗だね。」

突然の翼の言葉にドキッとする。



慌てて翼を見ると、純粋無垢な笑顔で私の後ろに咲いている花を指差した。



「ほら、アサガオ。」


あ、あぁ……アサガオのことを言ったんだね。




白や青の綺麗なアサガオが水に滴り、美しく咲き誇っている。



私に綺麗って言ってくれたのかと思ったのに……。




そう思い、ハッとした。



なんで残念そうにしているの。

まるで、私が翼のことを好きみたいじゃない。



……あながち、間違っていないんだけどね。




少し前から私は翼のことが恋愛的に好き。




きっかけなんて分からない。

いつからなんて知らない。


気付いたら、好きになってしまった。




仲間なのに……ね。






私の気持ちなんていざ知らず、翼はアルカイック・スマイルを私に向けた。




「アーヤ、知ってる？
　アサガオの花言葉。


　固い絆って意味があるんだよ。


　
　まるで俺らみたいだね。
　だって、心の友でしょ？」





その言葉に、私は笑顔を取り繕う。

「そうだね。」




……心の友じゃなくていい。

そんな特別な称号いらない。


だから……誰かこの恋を消して。






私は知っていたんだ。


アサガオのもうひとつの花言葉を。




翼が言った「固い絆」という花言葉は、白色のアサガオの花言葉なんだよ。




私が知っている、青色のアサガオの花言葉。






それは……「はかない恋」





まるで、“この恋は叶わない“と神に言われたようだった。




でも、好きなの。


叶わないことを知っていても、想いが止まらない。





私は多くの言葉を心に閉じ込め、鍵をかけた。



そして、翼にいつものように笑いかける。

「ずっと、心の友でいてね、翼。」




翼は悪戯に笑った。


「当たり前でしょ、アーヤ。」



美しい笑顔が私の脳裏にこびりつく。




あぁ、私はあなたのその笑顔にまた溺れていくんだ。


……誰か私をこの沼から引きずり出して。




〜＊〜＊〜＊〜


ﾋﾟｬｰ

多くは語りません。



ただ、切ないｯ!(´；ω；`)


全員の恋が叶えば良いのに、そう思って書きました。




運命の赤い糸が見えれば、みんな片想いなんてしなくなるんでしょうかね。



みんな両想いになってほしいｯ!

失恋は嫌！((殴


ただそれだけです( ・∇・)

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