立花彩には背後霊が居たようで

不思議 ページ14

うーん、これは彩樹に直接聞いた方がいいのかな？


でも、前みたいに、はぐらかす可能性が高いよねぇ。



……もういいや！

本人に聞いちゃえ！



吹っ切れたかのように、私は彩樹を呼んだ。

「彩樹、あなたは何者？」



彩樹は笑っていた顔を崩した。

そして、真剣な表情で口を開かない。




……気まずい！

これは聞かない方が良かったのかな？



慌ててなんでもない、と言うとすると、彩樹は今にも泣きそうな顔になった。

「ごめん、許して。」


彩樹はサッと姿を消したんだ。



な、にこれ……。

こんな表情、見たことない。

それに許してって何？


突然消えるなんて！ずるい！




気になることばかり……。



私は急いで事件ノートを出した。

そして、“彩樹事件”と書く。





これは……事件だ。

根拠は何もないけれど、私の勘がそう言ったんだから！



勘は馬鹿にならないって最近分かったし。






一つめの謎は彩樹が何者か。

二つめは、さっきの許して、とはなんのことか。

三つめは、何故彩樹は私にしか見えないのか。



とりあえず、こんな感じかな？


きっと三つめの謎は、一つめの謎が分かればはっきりするよね。




KZのみんなに言うべきか……言わないべきか……。

うーん、どうしよう。



今の間は……言わなくても大丈夫かな？

事件なんて決まってないもの。


無駄な心配はかけられない。






書き終わったところで事件ノートを閉じる。


さて、どうやって探ろう？


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