自由の翼は知っている

彩の逃げ出した理由とは？ ページ9

彩「私、王女になるのがどうしても嫌で…。それでつい逃げ出してしまいました…。」

そう言うと、全員が驚いた顔になった。

若武「まじで言ってんのか？！王女だぞ？！憧れないのか？！」

背の低めな人が大きな声で喋った。

う、うるさい……。

てか、名前まだ聞いてなかった。

立花「あ、あの、名前を聞いてもよろしいでしょうか？」

若武「俺は若武 和臣！サン王国の将来を受け持った、天才ヒーローさ！」

若武君は元気良く挨拶をした。

またうるさいし、修飾語多すぎ。

上杉「俺は上杉 和典。サン王国の王様候補のものだ。」

上杉君は鋭い目を光らせた。

う〜ん！爽やか！

小塚「僕は小塚 和彦だよ。一応こう見えても、さっきの2人と同じで次期王様って言われてるよ。」

小塚君はニッコリ笑った。

この子となら、仲良くなれる予感！

黒木「俺は黒木 貴和です。次期王様と言われています。姫。」

黒木君はお辞儀を私にした。

なぜだろう。ちょっと恥ずかしい…！

美門「今度は俺の番かな？俺は美門 翼だよ！次期王様って言われてるんだ！」

美門君はニコッと笑った。

天使の微笑だ！

七鬼「俺は七鬼 忍。次期王様だ？」

七鬼君は疑問系で言った。

なぜ疑問系？

私も自己紹介した方がいいのかな？

立花「えっと、私は立花 彩です…。ムーン王国の次期王女と言われています…。」

シーンとした空気が通った。

その中、上杉君が話し始めた。

上杉「なあ、お前ってさ、王女になるの嫌なのか？」

私は静かに頷いた。

黒木「なんで王女になりたくないの？」

小塚「王女って皆の憧れでしょ？」

たしかに私も昔は憧れてた…。

でも、王女になることで自由がなくなると知ったとき、あぁ、やっぱりなりなくないって思い始めた。

自由がなくなるなんて、私には考えられないから。

立花「私は自由の方が好きだから。縛られたくないんだ。」

上杉「お前、なめてんじゃねーのか？身勝手すぎるだろ。」

上杉君がいきなり怒った声で話した。

上杉「俺たちのように、王様や王女に憧れる奴はたくさんいる。その中でお前は選ばれたんだ。ずっと王様や王女になるために頑張ってきた奴の分まで頑張ろうと思わねーのかよ！」

怒鳴り声が森の中に響いた。

たしかに身勝手かもしれないけど、私は自由で居たい…。

美門「君は自由で居たいのは分からないわけじゃないけど、人の夢を潰すようなものだよ。」

で、でも……。

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字数よ……恨むぞよ。

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