なんで？！ ページ8
私は結構運動には自信がある。
修行で頑張ったもん。
きっと追いつかれないだろう。
私はこの森にも詳しいし、追いつかれるわけがない。
ふぅ、ここまで、来れば大丈夫かな？
ここで見つけるわけにはいかない。
自由のために、ここまで来たんだもん。
絶対にお城なんかに戻らないんだから！
立花「頑張って逃げなきゃ！」
黒木「それは困りましたね。」
後ろから声がする…。
ま、まさか？！
恐る恐る後ろを振り返ると、サン王国のさっきの王子がいた。
なんで、追いついたの？！
こんなに獣道があるのに、どうして私が通った道が分かったの？！
美門「どうして追いついの、って顔してるね。」
金髪の人が、クスッと笑った。
うぅ、昔から感情が出やすいんだよね。
治そうとしても、治らないし…。
美門「特別に教えてあげるよ。俺は、鼻がいいんだ。犬みたいに。」
そうなんだ。
でも、鼻がいいからって、どうやって追いついたの？
上杉「お前、顔に出すぎだ。鼻がいいから、お前の匂いをたどってきたんだよ。」
なるほど！
顔に出やすいってのは聞かなかったことにして、匂いをたどってきたんだ！
ってことは、どこまで逃げても無駄？！
諦めるか……。
あ、でも待って。
せっかくここまで来たのに諦めるの？
そうなの？それでいいの？
頑張って逃げるって決めたじゃない。
そうじゃん。
ここで諦めたらダメ。
自分で決めたことは、しっかりとやり遂げなきゃ！
大丈夫。私ならきっとできる！
立花「では、私はどこまで逃げても無駄ってことでしょうか？」
若武「あぁ、そうだ！だから、もう諦めろ！」
自分の気持ちを思ってるとおりに伝えなきゃ。
勇気を出して……。
立花「残念ながら、私の中に諦めるという言葉はありません。なので、たとえ無駄なことでも、決して諦めません！」
シーンした空気が通った。
小塚「…凄いね！」
え？怒らないの？
小塚「そこまではっきり言えるって凄いことだよ！」
あ、ありがとう？
七鬼「お前、なんかすげぇな。」
うん？
なんか思ったより、優しい人達だな。
上杉「お前みたいな、まっすぐなやつ嫌いじゃない。」
そう言うと、そっぽを向いた。
かすかに頰が赤くなっている。
照れてるの？
少し間が空いた。
そうしたら、黒髪の少し長い髪の人が喋り出した。
黒木「君ってどうして逃げ出してきたの？」
今なら、抜け出してきた理由を言える気がする。
いや、この人達だからかな？
立花「じ、実は…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ooooooooo - これの番外編とか読んでみたいです！ (2022年2月13日 14時) (
レス) @page32 id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - とーこさん» ありがとうございます！！めっちゃ嬉しい言葉です！！これからも頑張らせていただきます！！ (2020年2月24日 20時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
とーこ(プロフ) - 完結！！あきさん、お疲れさまですっ！これからも更新頑張って下さい。応援しています！完結、本当におめでとう！！ (2020年2月24日 19時) (レス) id: 68045c2212 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» ありがとぉぉぉぉぉぉぉぉ！引き続き、他の作品頑張るわぁぁぁぁぁ！(ほんまや、下になるw←) (2020年2月24日 19時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - あきぃぃぃぃぃぃぃ！！！！！完結おめでとぉぉぉぉぉぉ！！！！！(あれ、矢印したいのに下向きになる) (2020年2月24日 19時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp
作成日時：2019年8月30日 22時
