検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:45,839 hit

間違えてない ページ29

若武「おい!」

お母様が怒り狂うなか、若武が大声を上げた。


彩母「何かしら。」

お母様は顔をしかめた。


若武「さっきから聞いてれば、なんでアーヤが悪いみたいに言ってんだよ!」

怒ったような声を出した若武は、私の前に立ち、お母様の方を向いた。


彩母「事実じゃない。全て、彩が悪いのよ。」

お母様の冷たい言葉が、胸に刺さる。


若武「お前らが悪いんだよ!

  全部、自分が被害者のように言いやがって!
  それでも母親か!?

  それに、アーヤの父親、妹、兄。
  それでも家族か!?

  家族が理不尽に怒られてんだぞ!

  守ろうとか思わねーのかよ!?」

止まらない若武に声をかける。


立花「若武、大丈夫だから。全部、私は悪いんだよ。
  弱い私のせいなんだよ。」


若武「アーヤは悪くねぇ!弱くもねぇ!
  アーヤは、強くて、優しい!

  自信を持て!」

真っ直ぐな若武の目に、涙が溢れそうになる。



若武は、こんなに私をかばってくれてる。

認めてくれてる。


なんだろう。

心が温かい。


若武「俺は、アーヤが間違ってるとは思わない!
  お前らが間違ってるんだ!

  いい加減、気付けよ!」

最後に若武がそう叫んだ。


若武は、私の方を向き、私の瞳を真っ直ぐ見た。



若武「アーヤは間違ってない。
  自信を持て。

  何があろうと、俺はアーヤを守ってやる。
  だから、早く抜け出そうぜ。」

若武は、優しく微笑んだ。

心が高鳴る瞬間だった。


そして、同時に、みんなの優しい声が聞こえた。



上杉「立花、早くあの馬鹿家族と縁を切ってこい。
  待ってるからよ。」

小塚「ゆっくりでいいよ。勇気を持って。」

黒木「姫、頑張ってください。ここでお待ちしておりますので。」

美門「アーヤ、俺が心で応援してるから。」

七鬼「俺、立花を信じてるからな。」


みんなの目は、ためらいもない、真っ直ぐな目だった。



若武「アーヤ、行ってこい!」



私は、一歩踏み出した。







少し前の私とは違う、強い私。


出会えて変われたよ。



ありがとう。



立花「お母様、お父様、お兄様、妹。

  私は、皆さんとの縁を切らせてもらいます!」


ついに言いたかったことが言えた。


若武達の方を向くと、最高の笑顔で笑っていた。



私も、最高の笑顔で笑い返した。




運命が変わっていく。

開放感を感じて→←運命の扉



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
27人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ooooooooo - これの番外編とか読んでみたいです! (2022年2月13日 14時) (レス) @page32 id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - とーこさん» ありがとうございます!!めっちゃ嬉しい言葉です!!これからも頑張らせていただきます!! (2020年2月24日 20時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
とーこ(プロフ) - 完結!!あきさん、お疲れさまですっ!これからも更新頑張って下さい。応援しています!完結、本当におめでとう!! (2020年2月24日 19時) (レス) id: 68045c2212 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» ありがとぉぉぉぉぉぉぉぉ!引き続き、他の作品頑張るわぁぁぁぁぁ!(ほんまや、下になるw←) (2020年2月24日 19時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あきぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!完結おめでとぉぉぉぉぉぉ!!!!!(あれ、矢印したいのに下向きになる) (2020年2月24日 19時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp  
作成日時:2019年8月30日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。