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運命の扉 ページ28

扉を開くと、お母様とお父様が居た。


そして、私を見るなり、駆け寄ってきた。


彩母「彩!一体、今の今までどこに行ってたの!?」

彩父「全く、心配したんだからな。」


お父様は、とても優しくささやいてくれたが、お母様は違った。


とても怒っていて、今にも噴火しそう。


小塚「アーヤ、いい家族だね。」

小塚が、小さく呟いた。



きっと、お母様が私のために怒ってるって思ったんだな……。


お母様がいつも怒るときは、自分のためだけ。


私のためには、怒ってくれない。



このお母様の怒りは、次期女王の名が落ちてしまうかもしれない、という恐怖から。


家族としての心配じゃない。



いつものことだけど、やっぱり胸が痛い。



立花「お母様、お父様、本当にごめんなさい。」

私は、頭を下げた。


心からの謝罪。

でも、この気持ちは、お母様には届かなかったみたい。


私が顔を上げた瞬間、お母様は、私の頬を叩いた。




彩母「もし、この事件であなたの評判が下がったら、どうなるか分かってたの!?」

私は、この次の言葉を期待した。


私が傷つくって言ってほしかった。

だって、それは私を心配しての言葉でしょ?


でも、お母様はやっぱり自分勝手だった。


彩母「あなたと同時に、関係無い私たちまで評判が下がるのよ!?
  それに、次期女王だって取り消されるかもしれない!

  そうしたら、今までの生活が壊れてしまうわ!」

お母様は、まるで自分が被害者のように叫んだ。



あぁ、期待した私が馬鹿だった。


期待するだけ無駄。

そんなの知ってる。


でも、実の母親だから、少し期待したかったんだ。



これだから、家は嫌いなのよ。


家にいれば、お母様が怒り狂う姿。

それを見ているだけのお父様。


隠れてるだけの奈子。

家にすらほとんど居ないお兄様。




私だけしか、この現実に戦わなかった。


私だけは、お母様を説得したりした。



でも、言えば言うほど、叩かれたり、叱られたり、傷つくだけ。



それを知ってしまったから、家を飛び出した。





ねぇ、私は間違っていたの?






誰か、正しい答えを下さい。







私は、どこで間違えたのでしょう。

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ooooooooo - これの番外編とか読んでみたいです! (2022年2月13日 14時) (レス) @page32 id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - とーこさん» ありがとうございます!!めっちゃ嬉しい言葉です!!これからも頑張らせていただきます!! (2020年2月24日 20時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
とーこ(プロフ) - 完結!!あきさん、お疲れさまですっ!これからも更新頑張って下さい。応援しています!完結、本当におめでとう!! (2020年2月24日 19時) (レス) id: 68045c2212 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» ありがとぉぉぉぉぉぉぉぉ!引き続き、他の作品頑張るわぁぁぁぁぁ!(ほんまや、下になるw←) (2020年2月24日 19時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あきぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!完結おめでとぉぉぉぉぉぉ!!!!!(あれ、矢印したいのに下向きになる) (2020年2月24日 19時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp  
作成日時:2019年8月30日 22時

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