突然の来訪者5 ページ40
沈黙が場を支配する。
Aの爆弾発言からどれほどの時が経っただろうか。リヴァイは青筋を立てながら自身の手を握るAの指をゆっくりと外し、椅子へと腰を下ろした。そして視線をオルオに向けると、再びAに向き直り、おもむろに口を開いた。
「...まずは状況の説明からするのが筋ってもんじゃねえか？」
「じっ、実はかくかくしかじかで...」
慌てて説明し出すペトラさんを横目に、オルオさんが運んできた紅茶を飲み始めた兵長。時折眉をしかめたり嫌そうな顔をしながらペトラさんの話に耳を傾けているリヴァイ兵長をハラハラしながら見つめる。
「ほう...で、その役を俺にしろと...そう言いたいのか、A。」
「はい！是非とも！」
あからさまに嫌な顔したな今。気付いたけど傷つかないぞ。
だってリヴァイさんと言えば壁内に名を轟かせる人類最強の兵士で、こんな鬼畜な人だけど一応兵長という役柄の、意外と内地の偉い人にまで名を知られている、人の扱い雑だけど掃除は上手いし、口は悪いけど結構頼れる....
「喧嘩売ってんのか？」
とにかく凄いお人だ。
だからリヴァイ兵長を連れていけば相手は絶対に諦めてくれるはず。
「だから！どうにか...！」
「...チッ 」
半分泣き脅しで頼めば兵長は一つ舌打ちをしたと思えば黙って出て行かれてしまった。
これは、兵長と長く付き合ってる者だからこそ分かる。肯定の意である。
「ありがとうございます！リヴァイ兵長！」
感謝の意を示して兄を見てみれば、少し不服そうな表情を浮かべていて。
「A。あれはお前の恋人なのか....」
「お兄ちゃんは一体何を見てたの？」
何時まで経っても兄の天然は治らないらしい。
続く
(婚約者役に名乗りを挙げたかった調査兵男性諸君一同ですが、リヴァイ兵長のお出ましと共にその期待は早くも打ち砕かれておりました)
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ぐりーん(プロフ) - 感慨深いですね…主様の小説惚れ込んでしまいました (2023年3月4日 2時) (
レス) @page48 id: deeadad018 (このIDを非表示/違反報告)
yu - 梦雨さん» idは異なってますが、作者のyuと申します！感想いただけて嬉しいです。ありがとうございます。8年前書いてた私も喜んでると思います。笑笑 これからも進撃の巨人を愛していきましょうね！ (2021年4月12日 22時) (レス) id: 05cea5771c (このIDを非表示/違反報告)
梦雨 - 初コメ失礼します。更新お疲れ様でした…！！ついさっきこのシリーズを読み始めたのですが、面白くてあっという間に読み終わってしまいました！とても面白くて感動するお話でした…！素敵なお話をありがとうございました；；本当にお疲れ様でした！！ (2021年4月12日 21時) (レス) id: 508416840e (このIDを非表示/違反報告)
yu - あいあいさん» うおおおお？！死なないでください！？ (2014年7月3日 20時) (レス) id: ef5ac8aecf (このIDを非表示/違反報告)
あいあい - いっかい死んでくる☆ (2014年7月3日 19時) (レス) id: 264268f028 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu | 作成日時：2013年11月2日 8時
