イケメンさん ページ2
自由時間、調査兵団の長い廊下を意味もなく歩く。
「うぁーあ。さて、と。そろそろ戻るかな...」
踵を返す。
眼前の景色を見る。
ここ何処。
まあ歩けばどこかしら着くだろう。
と、長い廊下を意味もなく歩く。
「うぁーあ。さて、と。そろそろ戻るかな。」
踵を返(以下略)
「ちょ、ガチで何処なの？ここ」
何で場所もそんなに分かっていない建物を探検しようなんて思ったの私！！恨むぜ私のチャレンジ精神！
「ねえ、君...大丈夫？」
ふと背中にかけられた声に驚愕の声を伴って振り返れば、そこには金髪の髪をした調査兵が立っていた。背が高くて結構なイケメンさんである。
「もしかして、迷子か？」
口に手を当てて綺麗な顔を綻ばせ笑うその男性。
「え、えと...」
「ああ、ごめん。驚かせたか。私の名前はナナバだよ。」
スッと差し出された手に困惑してかたまっていると、「...握手していただけますか？」と笑いながら言われ、恥ずかしさと嬉しさで変な声が出てしまった。
(王子様...)
「さ、戻ろうか。」
重なった手をそのまま引かれ、私は本部へ向かった。
...
「てことがあったんです！！」
本部へ戻り、夕食を取ったあとペトラさんとハンジさんに先ほどの出来事を半ば興奮気味に話した私。
一緒に分かりあってもらえると思いきや、意外や意外、二人は顔を見合わせて笑っていた。
「え、ちょ、何ですか！カッコいいじゃないですか！？」
「いや、ちがくて...プッ、A、残念だけどその人、女だよ。」
「...へ」
「ナナバさんは毎年新兵に恋されるわね。」
あっはっはっと笑い合うその二人。
私は未だに状況を飲み込めていない。
「え...あの、男の人が、女...？」
「うん。」
「初恋カムバック!!!!!!!」
私の初恋は1時間と26分で終わりを告げた。
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ぐりーん(プロフ) - 感慨深いですね…主様の小説惚れ込んでしまいました (2023年3月4日 2時) (
レス) @page48 id: deeadad018 (このIDを非表示/違反報告)
yu - 梦雨さん» idは異なってますが、作者のyuと申します！感想いただけて嬉しいです。ありがとうございます。8年前書いてた私も喜んでると思います。笑笑 これからも進撃の巨人を愛していきましょうね！ (2021年4月12日 22時) (レス) id: 05cea5771c (このIDを非表示/違反報告)
梦雨 - 初コメ失礼します。更新お疲れ様でした…！！ついさっきこのシリーズを読み始めたのですが、面白くてあっという間に読み終わってしまいました！とても面白くて感動するお話でした…！素敵なお話をありがとうございました；；本当にお疲れ様でした！！ (2021年4月12日 21時) (レス) id: 508416840e (このIDを非表示/違反報告)
yu - あいあいさん» うおおおお？！死なないでください！？ (2014年7月3日 20時) (レス) id: ef5ac8aecf (このIDを非表示/違反報告)
あいあい - いっかい死んでくる☆ (2014年7月3日 19時) (レス) id: 264268f028 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu | 作成日時：2013年11月2日 8時
