参* ページ4
「………?」
引っ張られていた腕を離し、次は私の右手を両手で握る。
普「約束!絶対だよ。明日から、俺も神楽坂さんと一緒に放課後残るから。」
握られている右手から柚木くんの震えが伝わってくる。
…そんなに緊張しなくても。
ただお友達の真似事をするだけでしょう?
なんて思っても、心のどこかで喜んでいる自分がいる。
友達なんて、ずっとずっと、居なかったから。
「…えぇ。…楽しみにしてるわ。」
するりと手を解き、昇降口へと歩き出す。
教室を出る前に
くるりと振り返る。
「また明日。柚木くん。(微笑)」
別れの挨拶をすると、踵を返して歩き出す。
また明日。なんて、
初めて言ったかもな。
少し、浮かれてしまう心を抑えながら、校門をくぐり抜け、帰路に着いた。
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神埜(プロフ) - ふわさん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年9月18日 23時) (レス) id: 18603f0b2d (このIDを非表示/違反報告)
ふわ - 神作品の予感しかしないですわ (2019年9月15日 21時) (レス) id: 52abb0a881 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神埜 | 作成日時:2019年9月15日 18時