【刀剣乱舞】変わり者審神者の日常 (ページ33)

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百と五日目ページ33

宗三さんに頼むこと３日目、やっとだ
一昨日は浦島と岩融、昨日は太郎太刀、そして…
私は急いで短刀達の集まる庭に駆け付ける

A｢小夜くん！！お兄さん来たよ！｣

青い髪を見つけて声をかければ、吃驚した顔で此方を見る小夜くんに踏み石の下駄を履いて近寄る

A｢小夜君、江雪さん、来たよ、今鍛刀部屋に居るんだ、行こう｣
驚きから抜け出せていない小夜の腕を引き、鍛刀部屋まで行く

扉を開けば、宗三と江雪は此方を見る
A｢小夜くん、本丸案内を宗三さんとお願いできるかな？｣

そう言いつつ、背中を押せば、一瞬転けそうになるも立て直し、自分から江雪に近寄る

｢兄さま……｣

言葉の詰まった小夜くんの頭を江雪が撫でる
｢どうやら……寂しい思いをさせてしまって居たようですね……すみません…｣

少しぎこちない様子はあったが、其々思いあっているのが解ったので、私はその場を離れた

……書類仕事を片付けて、本丸を散策していると、縁側で話している左文字兄弟が見えた

刀剣の彼らだが、仲良く過ごしているのを見るのは和む

A｢三日月さんじゃ無いけど、よきかなってヤツだな｣

｢はっはっは、俺の真似か？｣
A｢吃驚した、三日月さんが鶴丸さんみたいなことするんだねぇ｣

背後から声を掛けられて、驚いて振り返ると笑っている三日月
｢まぁ、背後を取るのは鶴丸でなくとも出来ると言うことだな｣

そう言いながら、近くの縁側に座る三日月の横にはお茶が用意されていた

A｢成る程、お茶してたんですね、お邪魔しました？｣

｢気にするな、声を掛けたのは、最近話せて居なかった気がしてな｣
A｢演練の時話してませんでしたっけ｣

話してないと言う三日月に演練の戦略会議の時の事を持ち出すが、首を横に振られた

｢アレは会議であって、話ではなかろう？｣
A｢ふむ、確かに、ならお菓子もあるし、少し話しますか｣

袖から干菓子を出して三日月に渡しつつ、自分も横に座った

｢ふむ、茶菓子にさせて貰おう｣

そう言って、お茶と菓子を頂きながら暫く話していたが、菓子を食べ終えた三日月が口を開く

｢うまい菓子の礼に、一つ教えてやろう
この本丸内に幾つかの刀剣から、主と話せていないと言っている物が居たらしいぞ？｣

以外な話に驚くが、そういえば人が増えたしなぁと心当たりが浮かんだ
A｢そうか……なんか考えるよ、助言有難う｣

三日月に礼を言い、対抗策(？)を練りに自室へと向かうのだった

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