大体百と二日目 ページ32
最近､審神者ネットで槍の人は本体に直接攻撃できると知って槍の男士を二人顕現した←
A｢二人とも優しそうな人だね､槍の後一人は今は鍛刀では来れないらしいけど､誰か来てほしい人って居る?｣
案内役を長谷部に任せ､今日の近侍の蜂須賀に聞いてみた
｢!なら俺の兄弟の浦島を顕現してくれないか!?｣
勢いよく言われて､少し圧倒されるが頷く
A｢う､うん､兄弟って事は浦島虎徹君か､
解った頑張るよ｣
その返事に嬉しさが花吹雪で表現される
｢ありがとう､兄弟が来てくれるなら資源確保だって全力で務めるとも!｣
蜂須賀は､準備してくる､と鍛刀部屋を飛び出していった
A｢……行っちゃった､今日の午後の出陣変えるかな｣
出陣の人員を考えつつ歩いていると､庭に面した縁側に出た
庭では短刀達がおいかけっこをして遊んでいた
A｢あ､今剣ちゃんの知り合い(？)と小夜君のお兄さんも居ないな｣
遊び回る姿の二人を見つめ､思い出したのは其々の刀派の親戚(？)
A｢よし､明日は三人の顕現を頑張ろう｣
その為にも､と今居る縁側を見渡して､ある人を見つけ､駆け寄った
A｢宗三さん､明日の近侍お願いします｣
近寄って来ている私に気付いて居るだろうに此方を見ない宗三に声をかける
｢……僕は籠の鳥ですからね､確認など取らずに好きに侍らせれば良いんじゃないですか?｣
そう言って此方を見る瞳に､少し気圧される
A｢……いえ､嫌ならやらないで良いです
失礼しました｣
実は何となく宗三が苦手な私は､すぐ引き下がり踵を返した、が
A｢えっと…宗三さん?｣
袖が捕まれて進めなかった､掴んだ腕の先には困惑してる宗三
A｢(えっと)何か気に触ったん｢貴女はどうして……｣…はい｣
とりあえず、宗三の言葉に耳を傾ける、何だか、放っては置けなかった
｢今までの主なら、僕をずっと側に置いて離さなかった、なのに貴女はそうしない…何故です?｣
見詰めて来る瞳には､涙は無かったが泣きそうに見えた
A｢前の主とか､私は疎くて余り知らないって言うのと
やっぱり刀は斬るが本分だって思ったから…ですかね｣
俯いて近くになった宗三の頭を撫でる
A｢困らせていたなら申し訳ない､私を嫌っても良いけど､小夜君と一緒に居てくれないかな?｣
撫でていたが暫くしたら外された
｢お小夜と一緒に居るのは当たり前です｣
そう言って、宗三は笑っていた、その笑顔は見ている私も安心できる笑顔だった
……next
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作者名：マホ | 作成日時：2016年9月3日 22時
