【刀剣乱舞】変わり者審神者の日常 (ページ23)

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過保護だと思うんだ……… ページ23

翌朝､傷口も余り痛まないので朝食準備の手伝いをしようと厨に顔を出したら歌仙と光忠に怒られた

A｢そんな大袈裟な
君らのが怪我したりするじゃん……｣
納得いかず､そう言うと光忠が少し悲しそうな顔をしてしゃがんで私を少し見上げるように目線を合わせる
｢確かに僕達は中傷もあるけど､戦中だからって事を考えれば当たり前になるけど､君は直ぐに手入れをしてくれるでしょ?
君には手入れは出来ないし､人の子は脆いんだから､もっと気をつけてよね?｣

言葉はまともだが､何だろう
頬を撫でながら言われると居たたまれないよ‼
A｢わ､わかりました､今日も部屋で安静にして様子見してますっ｣

恥ずかしさが勝り､厨から逃げた
歌仙が何か言ってたけど､居たたまれなさが勝ったのでスルーした

……
朝御飯も部屋で頂いて､昼前
何時もなら､出陣を見送ったり､加州を着飾ったり､短刀と遊んだりしてたが…
安静にとじっとしてると暇だ

部屋から庭をボーッと見ていると､後ろにある襖が開く音がした
振り向くと薬研が立っていた

｢大将､寝てなかったのか?怪我の様子見に来たぜ｣
そう言って入ってくる薬研の後ろには五虎退も居たがかなり落ち込んでる様子が見てとれた

取り合えず､薬研にガーゼを交換して貰い
そのまま薬研は退室して､五虎退と二人になったが五虎退は俯き黙っている

A｢(…泣きそう)えっと､虎君は怪我無かった?｣
声をかけるとビクッと反応した後泣き出した

｢うっ…主様…ご､ご免なさいぃ……ヒクッ､僕の虎君のせいでっ…グスッ｣
ボロボロと涙を流す姿に慌てて抱き締める

A｢大丈夫だよ
私の不注意が原因で虎君を踏みそうになって自分で転けただけだから､五虎退は悪くないから｣

五虎退が落ち着くように頭を撫でていたら寝息が聞こえてきた
五虎退が寝落ちしたのを見計らったかのように､薬研と骨喰が部屋に顔を出す

｢すまない､大将の怪我が自分のせいだと泣いて夜寝れなかったみたいでな｣
A｢そっか…｣
眠っている五虎退を骨喰が抱えて連れて行った薬研から話を聞くことができた

A｢昨日の内に話すべきだった…
五虎退に不安な思いをさせてしまって申し訳ない｣
そう言って頭を下げようとすると止められた

｢嫌、怪我したんだ、気にしないでくれ
それよりも、五虎退を慰めて貰って助かった｣

そう言って颯爽と部屋を後にする薬研を見送りつつ
後で皆に騒がせた事を謝らなきゃなと、溜め息を吐き思うのだった

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