Story49 ページ49
涼太side
バレンタインの時期は
たくさんのチョコを渡される
でも全部貰ってたら
食べるのに何日かかんのかって
だから直接渡されたり、名前がわかったりするやつは
断っている。
今日もたくさんくれようとしていたけど
全部断った。
けど
「机に置かれるとなあ」
誰かわからなかったりする
「あ、涼太、義理チョコ!」
そう言って愛がくれたチョコ。
義理なら貰うんだけど
顔みてもわからない子はなあ
義理だって言ったら終わりがない。
「涼太、呼ばれてるよ。」
今日はたくさん呼ばれることを考えていたから
最初からAといる時間なんてない
そう考える
「あの、チョコ、作ってきたんです。
私、片寄くんのこと好きです、
受け取ってください!」
「ごめんね、受け取れなくて。」
ずっとこれのエンドレス
「じゃ、じゃあ、義理チョコで!」
「そうゆうわけにも」
「だって貰ってたじゃないですか!」
そうくるとは思ってなくて
少し戸惑ってしまう。
「ごめんね。」
そう言い残して
立ち去ることにした。
逃げるようだけど
それしかなかった。
「義理でも貰えば〜?」
「龍友くん」
いまの龍友くんに見られてたみたいで
「でもたまに不味いのはまじ勘弁やな」
「うんまあ」
「てか、Aちゃんに貰ったんか?」
貰えるかななんて、
ちょっと思ったけど
無理だよな
だって本命は全部断ってるんだもん。
義理だって渡されるのもいいけど
義理っていう現実
好きじゃないよってそのまま言ってるようなものだし
本命なんてくれるわけないし
「貰ってないよ」
「義理でも?」
「貰ってない」
「お前、1番貰いたい人に貰えないとか
悲しいやつだな笑笑」
「龍友くんだって貰ったの?好きな子から」
「それは企業秘密や」
「どこの企業だよ。」
「まあ貰えることを祈るよ〜」
なんてヒラヒラ手をふりながら
って、女の子に話しかけられてチョコもらってるし。
流石にAには貰えないよなあ
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作者名:ちょこちっぷ | 作成日時:2017年9月1日 22時