Story48 ページ48
楽しい冬休みも終わり、
みんなにたくさんのあけましておめでとうだの今年もよろしくなど
送り合い
とうとうこの時期がやってきた。
バレンタインだ。
「A、涼太には作るの？」
『まだ考え中』
「そっかあ、作った方が絶対いいよ！」
『そうなかあ』
前日までたくさん迷って
作ることにした。
涼太以外のいつものみんなには友チョコとして渡そう。
「おはよ〜やたらと甘い匂いすんな」
「バレンタインやから」
「今年もいっぱい貰うぞ！」
そんな話を聞き流しながら聞いていた
「俺、この時期チョコ食べすぎて鼻血でる」
「なんだそれ」
ちょこ、ちょこ、ちょこ……
チョコ！！！
『あ、友チョコ！』
とっくに忘れてた
「そういや涼太は？」
「女子にチョコでも貰ってるんじゃない？」
『あの、義理チョコっていうかと友チョコっていうか作ってきたんだけど』
「え、いいの？」
『いいよ。はい、隼。』
「ありがとううううう！」
『玲於...はいらんか』
「は、いるし」
『亜嵐は、愛いるけど』
「いいよ〜Aのだったら」
なんて愛が口を挟む
『じゃあはい。
愛以外の本命チョコもらったらぶっ飛ばす』
「こわ。」
よし。
みんなには渡せたけど
涼太にどうやって渡そうか。
義理チョコだの言う？
嘘つくのもなあ
でも告白みたいにあげる勇気もない。
「あ、涼太、どうだった？」
「え、別にどうだったとかないけど」
「また全員断ったの？」
「うん」
涼太は手ぶらで
断ったって、
チョコは貰わないの？！
教室に入ると、涼太の机にはチョコの箱かたくさん。
玲於の机にもびっしり。
「うわまじか」
「どんまい笑笑」
『どうして？』
「誰かから貰ったかわかんないの食べれる？」
「名前書いてないと返せないしな...」
「返すとか可哀想だぞ、涼太。」
『いや玲於も』
「まじでこの時期は俺にとって地獄」
まあ顔も見えない相手のチョコを食べるのは
少し怖いよね。
直接渡さないとだめか。
でも、
もしいらないって言われたら
そんなこと考えていると
「A〜、行くよ！」
移動教室だった。
『ごめん、待って！』
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作者名：ちょこちっぷ | 作成日時：2017年9月1日 22時
