弱った左馬刻様の安定剤 (ページ27)

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食卓ページ27

Aside

お風呂から戻ると、

すごい量のおかずが並んでいた。

それに、胃にも優しそうで

これなら左馬刻も一緒に食べられそう。

A『理鶯さん、

後でレシピを教えてくれない？

私も作れるようになりたい。』

理鶯「あぁ、後で教えよう。」

A『ありがとう。

左馬刻、今度作ったら味見してね。』

左馬刻「……それは構わねぇが

あんまりイチャつくな。」

A『ごめんね。

左馬刻の為に、知っておきたいの。』

左馬刻「……そうか。」

霧島「今日は一段と甘ぇな。

よし、後でお嬢の家に行くついでに

アイスでも買ってきてやるよ。

左馬刻、何味がいい？」

左馬刻「……Aは、どうすんだ？」

A『ん？私はバニラのカップがいい。

左馬刻は、ビターチョコの

アイスがいいと思う。』

左馬刻「お前が食いたいんだろ？

それでいい。頼むわ。」

霧島「ふっ。分かった。」

銃兎「……あの、少し聞いても？」

左馬刻「あ？なんだよ？」

銃兎「……Aと居る時は

いつもこんな感じなのか？」

左馬刻「こんな？…………あぁ、

まぁ、そうだな……。

悪い、今あんまし頭働いてねぇんだ。」

銃兎「いや、気にするな。

俺らの知らない面を見れて

むしろ得をした気分だ。」

左馬刻「おい。」

理鶯「銃兎、そう言ってくれるな。

左馬刻、気にするな。

気を許せる相手がいるのはいい事だ。

今は、何も気にする必要は無い。」

左馬刻「……おぅ。」

A『二人は、本当にいい人だね。

左馬刻の周りに

こんないい人がいてくれて凄く嬉しい。』

銃兎「……そんな大層なものでもないが

俺も俺でこいつには

色々世話になってるからな。」

A『…………銃兎さんは、

警察官でしょう？

偉い立場なんですか？』

銃兎「まぁ、それなりにな。

というか、俺たちのような

代表をしている人間のことは

かなり知れ渡っていると思ったが

Aは俺らを知らないのはなんでだ？」

A『ん？……特に理由はないけど

興味が無いから、かな？』

左馬刻「こいつは争いごとが嫌いなんだよ。

俺のやってる事に口出しはしねぇが

好んで見ようとはしねぇし、

他の男共に興味なんてねぇんだよ。」

銃兎「そうか……

随分自分に自信があるんだな。」

左馬刻「あ？Aは俺だけのもんだ。

他のやつに興味持つなんて許してねぇ。」