帝統が拾った女の話3 (ページ33)

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余談ページ33

帝統side

Aにとって、俺は

特別な存在になれているらしい。

ヨコハマに行った時も

そんな事を言っていた。

シンジュクの3人の事は、兄。

イケブクロの3人は弟、らしい。

寂雷「確かに、あの3人は

歳的にも、弟という感じだね。

見た目で言えば、

乱数君も弟のような気もするけれど…

Aにとって、シブヤの

他の2人はどんな存在なのかな？」

A『げんたは、いっぱい

いろいろおしえてくれた！

ごはんも！ねるときも、いっしょ！』

帝統「……母親、的な？」

A『……んー、……

だいすと、げんたで、まま！』

寂雷「ん？どういうことだい？」

帝統「多分、俺と幻太郎を合わせたら、

Aの母親に近い、って

言いたいんじゃねぇ？」

A『ん！』

寂雷「なるほど。それから？」

A『らむは、ふく、たくさん

かわいいの、くれる！

いっぱい、かわいいって、いってくれる！

んー、おねえ、さん？みたい！』

帝統「ぶっ……ふふっ……

もはや男でもねぇし……ははっ！」

寂雷「まぁ、本人があんな感じでは

仕方ないでしょう。

しかし、こうして聞くと

とても興味深いですね。

ほかの皆のことは、

家族のように思っているのに、

帝統君だけは、違うようですし。」

A『さきと、じゅとと、りおも

かぞ、く？じゃない、よ？

…………とも、だち！』

………………焦ったぁ……

友達か……てことはやっぱり

特別なのは、俺だけなんかな。

帝統「…………嬉しい…。」

寂雷「良かったですね。」ﾆｺ

帝統「あぁ。」

寂雷「……しかし、そうなると

彼女の中で、特別な存在、というものの

区別はついてるものの、

貞操観念が緩いために

線引きができない、という事だろう。

その感覚を、どう変えていくべきか

というのが一番の問題だね。」

帝統「確かに…………前に

Aが、キスが好きだって言ってて

もっとしたいって言われたことがあって。

……そん時は、俺がもたねぇからって

断ったんだけど……。」

寂雷「それなら、Aにも

同じ気持ちになって貰えるくらい

色々として見ては？

恥じらい、というものを

覚えてもらわないとね。」

帝統「…………それ、

医者が言っていいのか？」

寂雷「あくまで、

知人としての助言だよ。」