帝統が拾った女の話3 (ページ24)

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クッキーページ24

一二三side

無事クッキーは焼き上がり、

粗熱をとる。

一二三「A～、

ちょっとこっち来て～。」

A『ん？……』

ﾃｸﾃｸﾃｸ

一二三「ラッピングの袋とリボン、

どれがいい？」

A『！！』ｷﾗｷﾗ

目が輝いてる笑

やっぱりこういう所

女の子って感じだな～。

A『…………いっこ、だけ？』

一二三「ん？何個でもいいけど、

あげんの、帝統だけじゃねぇの？」

A『…………ん。』

えぇ～誰にあげんだよ～。

俺っちも欲しいのに……。

一二三「好きなだけ、使っていいよ。」

A『……いいの？』

一二三「うん、どーぞ！」

A『……ありがとっ、！』ﾆｺ

それから、Aは

一個一個丁寧にラッピングしていく。

シンプルなハートの柄の袋に

リボンは全部色違い。

紺色。ピンク。黄色。赤。オレンジ。

一二三「うん、いい感じじゃん！

可愛く出来てる！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

A『……ふふっ。ありがと。

…………ひふみも、どーぞ！』

一二三「ぇ…………？」

渡されたのは、黄色のリボンのもの。

一二三「お、俺にも、くれんの？」

A『ん。…………や？』

一二三「っ！やじゃない！

……ありがと、すっげー嬉しい。」ｷﾞｭｰ

驚きすぎて固まってたら

Aが不安そうな顔になっちゃって

思わず抱きしめた。

A『……たのし、かった……

また、したいっ。』

一二三「！！……うん、またしよう！

俺っちも、楽しかったからさ！」

そうしてしばらく、

抱きしめながら、2人で笑い合う。

A『……これね、……どぽに。』

そう言って差し出されたのは

赤色のリボンが付いたものだった。

一二三「うん、渡しとく。

……ちなみに、他のは、誰に渡すの？」

A『だいすと、らむと、げんだ！』

紺色が帝統、ピンクが乱数、

オレンジが幻太郎、らしい。

………………ぁ

一二三「……もしかして、

髪の色と一緒にしてんの？」

A『！！……ん！』ｺｸｺｸ

なるほど。

一二三「けど、それならさ

幻太郎は茶色じゃねーの？」

A『げんたのいろ、リボン

なかったから……にてるやつ。』

一二三「あぁ、まぁ、茶色のリボンじゃ

あんま可愛くねぇしな～。」

A『……へん……？』

一二三「ん？……あ、いや。

いいんじゃね～？大丈夫大丈夫！」