出来ること ページ3
帝統side
朝飯を食べた後、今日は幻太郎の家で
のんびりしようということになった。
乱数は仕事があるからと帰っていった。
帝統「……なぁー、それ楽しいのかー?」
ここには今、字書きが2人いる。
1人は言わずもがな、小説家。
そしてもう1人。こいつは
何を熱心に書き込んでいるのか。
帝統「……Aー。なぁーってば。」
A『……ま、って。』
帝統「……あとどんくらいだー?」ギュー
幻太郎「帝統、うるさいです。」
俺は今、絶賛暇を持て余し中だ。
なんとなく、Aに抱きつき、
書き途中のそれに目を通す……
帝統「っ!!!A!止めろ!」ガシッ
書いてある文章を読み、
慌てて書く手を掴んでとめる。
A『!!!』ビクッ
いきなりでビビったのか。
それとも、この内容に表れている
不安がそうさせたのか。
帝統「っ、悪い。けど、
そんなもんもう書くな。
……書くんじゃねぇ。…っ、なんで、
………頼むから、泣かないでくれ。」
クソッ!全然伝わんねぇ……。
俺の言葉を聞いてさらに不安そうな、
泣きそうな顔に変わっていく。
……頼む、泣かないでくれ。
幻太郎「……A、それ。
少し読んでもいいですか?」
A『……………』コクン
幻太郎「では、失礼。
…………………………っ、」
恐らく数行しか読んでいないだろうが
苦しそうな顔でそれらの文字から目を離す。
幻太郎「……乱数に連絡してきます。」
帝統「……頼む。
………………A。こっち向け。」
Aをこちらに向かせ、抱きしめる。
帝統「……A。お前は、俺らと対等だ。
飼うとか飼わねぇとか、そんなこと
もう考えんな。考えなくていい。
Aは、……Aのしたいように
生きていいんだぜ。」
A『………………ん。?』コテン
分かったのか分かってないのか。
返事はしてくれたが後ろに疑問符がつく。
もどかしい。
幻太郎「……新宿の…寂雷の所へ
向かうようにと。
連絡はしてくれるそうです。」
帝統「分かった。幻太郎も来てくれ。」
幻太郎「……ええ。」
病院へ着くとすぐに案内される。
寂雷「よく来たね。今日は午前中
あまり忙しくなくてね、
すぐに案内出来て良かったよ。
乱数君から話は聞いてる。
…まずは、例の文章を読ませてくれるかな。」
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赤砂晋助(プロフ) - マイクで戦うとか思ってんた笑 (2019年8月19日 4時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 空麦さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです! (2019年7月29日 23時) (レス) id: 893f62a7ef (このIDを非表示/違反報告)
空麦 - 面白かったです! (2019年7月29日 19時) (レス) id: f0eeaca8f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2019年7月1日 23時