帝統が拾った女の話3 (ページ13)

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好きページ13

帝統side

伝わってないのが分かる。

Aは皆を好いてる。

過去でだって、Aの中に、

嫌いな奴が存在しないみたいで

A自身も皆に好かれている。

けど、Aを好きだと言うやつの中に

色んな好きの感情がこもってる。

Aはそれらを区別出来ていない。

……どうしたら伝わっかな。

知識が歪んでるせいで

上手く伝えらんねぇ。

帝統「……いつか、Aが

好きの違いを分かるようになったら

また、ちゃんと言うな。」

A『…？……ん。

だいす。……だいすき、だよ？

いちばん、すき。』ｷﾞｭｰｯ

帝統「…………ﾁｭｯ」

A『……ふふっ。……ﾁｭｯ』

帝統「……ふっ。…あんがと。」

1番でいられてるだけで今は十分か。

A『ちゅー、や？』

帝統「ぇ、……いや、じゃないけど」

A『…ちゅー、すき、だから。

……………もっと。』

……………………むり……

帝統「………………待って…………

今は、その…………

……あー、すまねぇ……。

あんまし、してやれねぇわ…。」

A『っ、………………ん。』

帝統「…………」ｷﾞｭｰｯ

その代わり、の意味を込めて

抱きしめてやる。

帝統「……他の奴らに

ちゅーとか、すんなよ？」

A『……？……ん。』

帝統「……約束、してくれるか？」

A『ん。……する。』

夜、いつも通り、

一緒に風呂に入った。

……入ったけど……

………理性が、持たねぇ…！

帝統「……幻太郎……。

俺、一緒に風呂入んの、

そろそろきつい。」

幻太郎「むしろ今まで

気にならなかったのが不思議ですがね。」

そんなこと言われたって、

今までは、というか

初めはもっと幼さがあって

子供の世話してる気分で、

いや、幼さは今もある！

……あんだけど……

帝統「……意識しだしたら、ダメだな。」