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いくつ ページ43

幻太郎side









Aの父親が見つかった。


乱数の事務所に呼ばれたかと思えば

そんなことを言われた。




幻太郎「…………そうですか。

……それで?」




乱数「Aは、昔、誘拐されてた。

多分だけど、その誘拐犯が

Aをしつけた元凶だね。」



それから、Aの本名、年齢

3歳までのAの様子など

聞いたことを教えてくれた。




幻太郎「…………Aは

本来とても元気で活発なのだろうと

小生は以前から思っていましたよ。


色んなものに興味を持ち、

なんでもやりたがる。

…それに、笑った姿。


……夏凪…。とても

Aに合った名前です。」




夏凪。A。

……前の飼い主にはなんと

呼ばれていたのだろう。







乱数「……そう、だね。





それでね、あとで帝統にも言うけど、

僕はAにはまだ伝えない方がいいと

思ってるんだけど、2人はどうかなって。」





幻太郎「小生も、今はまだ

言うべきではないと思いますね。


今伝えたところで、

不安を煽るだけだ。」





乱数「うん。



分かった。



あとで、帝統を呼びたいから、

その時はAの事、よろしくね。」




幻太郎「……ええ。」









そして今日、

珍しい時間に乱数が家にやってきた。




幻太郎「………Aのことですか?」




乱数「うん。……


Aを、父親に会わせることになった。」





幻太郎「っ、は!?

ありえません!!」



乱数「お、落ち着いて!



……話し合った結果だよ。


会わせる事で、過去を思い出してもらう。



Aにとっては過去はそこまで

負担にはならないだろうっていう判断と、

何かあっても、寂雷が

絶対助けてくれるって。」





幻太郎「っ、…………。」





乱数から、そう判断した理由を聞き

不本意だが、いくつかAの様子から

自分にも思い当たる節があったため、

反論は出来なかった。








幻太郎「……………………。」









帝統「幻太郎〜、上がったぞ〜?

……って、乱数?

珍しいな、こんな時間に。




………………Aの事か?」






A『………………???』コテン



乱数「……うん。」




帝統は直ぐに察したようだ。





乱数「…………A。

大事な話があるんだ。

……聞いてくれる?」



A『?………………ん。』



不安そうに瞳を揺らし、

帝統の袖を強く握り、

ぬいぐるみを抱きしめるA。

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設定タグ:ヒプマイ , 有栖川帝統 , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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宇宙  - 凄い共感します!!3$EVEN の夢かよ!?のところとか良いですよね。あと左馬刻様のボソッと喋る時も!推しは独歩だけど話が合う気がします。ヒプノシスマイクの小説そこまでたくさんあるわけではないので、このような作品が読めて嬉しいです。作品全部読むので応援してます。 (2020年8月16日 21時) (レス) id: 95c29b5ba6 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートバカ - あああああっっ…続き、楽しみですっっっっっ! (2019年6月30日 21時) (レス) id: b750cb0a89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2019年6月23日 16時

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