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恐怖 ページ25

Aside









何となくギクシャクしたまま

私の仕事や予定が詰まってるせいで

ろくに話も出来ないまま数日が経って

日に日に二郎が素っ気なくなって

不機嫌になっていく。








仕事帰りに二郎が迎えに来てくれた時

謝罪と、不機嫌な理由を聞こうと声をかけると

タイミングが悪かったのか物凄く怒っていた。



初めて会った時も、喧嘩の時も

私には決してした事の無かった

番犬の目をしていて、

殺気立ったその目で睨まれた瞬間、

私を襲う人達の目と重なってしまった。




二郎は彼らと違うと分かってるし、

すぐにバツが悪そうに目を逸らされて

多分無意識にしてしまっただけだと分かったけど

それでも、過去の恐怖が蘇った体は

勝手に震えだして止まらない。



何とか悟られないように平静を装うけど、

だんだんと息苦しくなる。






あと少しで山田家に着くのに

苦しくて歩けなくて、

胸をおさえてしゃがみ込んだ。

目には涙が溜まってきて、

それを見られないように、下を向く。





二郎「……A…?」



A「っ……ご、めん…大丈、夫、だから…。」




少しの間、ただ立ち尽くしていた二郎が

ゆっくり近づいてきて、同じように

しゃがんだのが分かった。



二郎に触れられた所から、

また恐怖が蘇ってきて、さらに息が出来なくなる。





……怖い。

二郎が怖いはずない。

ただ、思い出してしまっただけだ。



そう分かってるのに、

二郎の顔が見れない、落ち着かない。





二郎「っ……A…どう、した?」



A「っご、め……だい……じょうぶ…。」



そんな事を言ったけど、ついに限界が来て

地面に倒れ込んで、気づけば意識を失っていた。









━━━━━━━━━━━━━━━━━━
二郎side





あの後、無言で家まで歩いてると、

Aが立ち止まって、しゃがみこんだ。


胸をおさえていたから

具合でも悪いのかと声をかけたけど、

大丈夫しか言わないし、

背中をさすってやっても、何をしても

苦しそうに息継ぎをしていて




どうしていいか、分からなかった。


ただ、もしかしたら俺のせいかもしれない

という罪悪感があって、

Aが俺に怖がっていたらと思うと

胸が苦しくなる。



だから、そうじゃないと思いたくて

この場で収まってくれることを願った。




なのに、収まるどころか

そのまま気を失ってしまった。

気絶→←ギクシャク



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ゆず(プロフ) - 真月さん» 丁寧な感想をありがとうございます!!あと少しで終わらせますが、もう少しお付き合い下さい!頑張ります、ありがとうございます!! (2019年11月12日 20時) (レス) id: 893f62a7ef (このIDを非表示/違反報告)
真月 - コメント失礼します。とっても面白くて読みやすかったです!主人公ちゃんの性格もよくて自分にドストライクでした笑これからも頑張ってください!応援してます!長文失礼しました。 (2019年11月12日 14時) (レス) id: 20c8a19ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 碧萌-みなも-さん» ずっと読んで下さっててありがとうございます!誤字脱字とか多いですし、語彙力無いのでそんなに言って頂けて恐縮です....><それから、ご指摘ありがとうございました!確認したつもりで出来てませんでした〜;; (2019年10月24日 18時) (レス) id: 893f62a7ef (このIDを非表示/違反報告)
碧萌-みなも-(プロフ) - そして、「素直」の回でメッセージが文字化けしちゃってます…! 恐らく(笑)の閉じカッコで文章の終わりだと機械が認識しちゃったのかと…!  (2019年10月24日 16時) (レス) id: bcfe55f8c1 (このIDを非表示/違反報告)
碧萌-みなも-(プロフ) - 突然失礼します! 帝統の小説から読ませていただいておりました! 無駄がないわかりやすい文章にスラスラと読めてとても好きです!!  (2019年10月24日 16時) (レス) id: bcfe55f8c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2019年10月23日 19時

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