好き嫌い ページ44
帝統side
Aには、真の部分での人柄が見えている、ね。
そんなものは、言ってしまえば
勘みたいなもんなんだろうが
今までの状況をみてると、
馬鹿に出来ねぇかもな。
…単にいい奴としか出会ってない、
って可能性もあるな……。
寂雷「Aさんは、
好き嫌いやわがままはどうだい?」
帝統「いや、特にねぇと思う。」
幻太郎「……先日の夕飯の麻婆豆腐、
少し甘めに作ったつもりだったのですが
時折辛そうに食べていましたよ。
嫌い、というわけではなさそうですが
辛いのは苦手なのかもしれません。」
帝統「え、全然気づかなかった。」
幻太郎「そうでしょうね。
あなた、食べてる時は
Aに見向きもしないで
がっついているじゃないですか。」
帝統「……うぐっ………
だってよー、あいつだっていつも
何も言わないで黙々と食ってるだろ!
何食っても反応変わんねーし。」
幻太郎「いえ、微妙ですが、
反応はしていますよ。
美味しいと思うものには
よく箸がのびますし、
Aは好きな物を先に食べる派です。」
帝統「…………全然知らなかった。」
だから、だんだん味付けとか
よく出てくるおかずとか
前とちょっとずつ変わってきてるのか。
Aに合わせているんだろう
とは思っていたが
そこまで見てたなんてな。
『……っ、……グスッ……グスッ……っ、……』
「「「「!!!!!」」」」
軽くショックを受けていると
すすり泣く声が聞こえて
慌てて駆け寄る。
帝統「A。大丈夫か?
辛い、のか?
離れちまって悪かったな。」
A『……っ、グスッ……っ
……だい、す……だ、いす…………ギュー』
離れちまってたせいか、
熱のせいか、
初めて会った時のように
強く手を握られる。
いっそ痛いくらいに。
帝統「A、ごめんな。
もう離れねぇから、大丈夫だ。」
そう言って頭を撫でてやると
段々と落ち着いてくる。
寂雷「……落ち着いたようだね。
少し、診てもいいかい?」
帝統「頼む。」
もう、不安に思わなくていいように
俺は、手の力が緩まってもずっと
頭を撫で続けた。
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ゆず(プロフ) - 赤砂晋助さん» すみません、逆ハーものにしたかったので、捏造しました。注意書き足させて頂きました。 (2019年8月19日 1時) (レス) id: 893f62a7ef (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - あの。細かいって言われるかもしれないんですけど、その、一二三って、女性恐怖症じゃないんですか? (2019年8月19日 1時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - チョコレートバカさん» コメありがとうございます、!知ってますよ!好きを共有出来てとても嬉しいです!!今後の展開がまだ定まってませんが、間違いなく愛されているので、気長に見て頂きたいですっ! (2019年6月24日 9時) (レス) id: 893f62a7ef (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートバカ - 理想の内容です。ハッピーシュガーライフってご存知ですか?なんかそういう、拾った子が愛される…みたいなの凄く好きです!!ウマウマぁ… (2019年6月24日 1時) (レス) id: ed0ff1c049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2019年6月21日 10時