18 : 慣熟 ページ19
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____Prrrrrrr!!
｢わっ！…びっくりした…｣
｢やだーAちゃん可愛い声！｣
ちょうど静かになったタイミングで内線が鳴り響いて、驚いて変な声を出してしまった。そのまま私への｢可愛い｣いじりが始まってしまい誰も電話を取ろうとしない。
恥ずかしい…！というか電話は！？
｢皆さん電話！取ってくださいって…もう｣
結局所長が取りに行ったので、一旦警察との話は一段落することになった。
｢それにしても川野さんは随分と他殺にこだわりますね。我が子が自 殺したなんて思いたくないのかな｣
｢受け入れたくない気持ちはわかるけどねー｣
久部さんと坂本さんの会話に、中堂さんは1人鼻で笑う。
｢自 殺だと保険金が出ん。だから他殺にしたい、ただの自分勝手な親の戯言。よくある話だ｣
｢そんな歪んだ見方するのはどうなんですか｣
ミコトが非難の声を上げるとオフィスの空気が悪くなり、堪らず東海林さんと私も動きを止める。しかしすぐに電話を終えた所長が戻ってきたので、どうにか争いは起きずに済んだようだった。
ほっと息を吐いていると所長に声をかけられる。
｢下にご遺体が到着したようです。今からご遺体を解剖室まで運びますが…。Aさん、一緒に来てもらってもいいですか？木林さんがご指名です｣
え、ご指名？木林さん？
......................................................................................
搬入口には喪服を着た男性が立っていた。
｢お久しぶりです。Aさん｣
｢えーっと…すみません。私達面識ありましたっけ？｣
誰だっけこの人。1年間日本にいなかったから人間関係の記憶が曖昧になっているのだろうか。
改めて“木林さん”と見られる男性を見る。サングラスをかけており顔が見えづらいが、どこか胡散臭い笑みを浮かべているのはわかった。
いやこの胡散臭い笑みはどこかで…？
｢まぁ1度お会いした程度ですし、仕方ありません。覚えていらっしゃいませんか？2年前、鈴木巧に刺された女性の搬送に同伴したのですが｣
｢…あぁ！あの葬儀屋の！｣
｢思い出していただけたようですね。神倉さんから話を聞いてまさかとは思ってましたが、外科医をやめてUDIに勤務しているとは…。
改めまして、Aさん。フォレスト葬儀社の木林と申します。｣
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みーこ(プロフ) - アンナチュラル再熱して、読みにきました。木林さんとのやりとりに感銘を受けました、もし続きがあるのならば更新をお待ちしております、、！ (2022年6月1日 19時) (
レス) @page24 id: 71713ba9a2 (このIDを非表示/違反報告)
EL(プロフ) - なんだか急かしてしまってごめんなさい。素敵なお話なのでつい。のんびりお待ちしております。 (2020年10月26日 23時) (レス) id: 7933e3d246 (このIDを非表示/違反報告)
雪鳩(プロフ) - ELさん» コメントありがとうございます！私生活が忙しく執筆が遅れていますが、ゆっくり更新していくつもりなので気長にお待ちいただけると嬉しいです！ (2020年10月25日 2時) (レス) id: 76789842a1 (このIDを非表示/違反報告)
EL(プロフ) - 更新楽しみにしております。 (2020年10月18日 21時) (レス) id: 7933e3d246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪鳩 | 作成日時：2020年8月24日 0時
