ちびさん夢想１３ ページ22
お兄ちゃんなんて呼ばれることのなかったトド松だから、とっても嬉しいんだって解る。
小さいのにてきぱきとしたAちゃんの指示のもと、慣れない男手でもなんとかクッキーの生地は作られていった。
*****
甘い小麦が焼けていく匂い。
お菓子作りの楽しいところは、こうして完成を待つときもそうだろうし。
白い小麦粉や、黄色いバター、甘いお砂糖に、乳白色の牛乳…そういった綺麗な色があわさって、ふわふわのお菓子になる楽しさもある気がする。
イン●タ映え云々は無視しても、単純に皆で作るのが楽しい感じ。
「にしてもAちゃんって、こんな小さなときからしっかりしてたんだねー。」
僕の一言に「？」と返すAちゃん。
オーブンで膨れ始めるクッキーを背後に、僕とAちゃんとクソ兄貴たちは食卓でお茶を飲みながら待機中だ。
「ほんっとすげーよなぁ。俺達なんか、毎日チビ太とイヤミで遊んでたわけだし。」
「まあでも、たまに母さんがおやつ作ってるときには参加したりもしたよね。」
「…懐かし……死にたくなる…」
「一松兄さん戻ってきてー！！！」
「美味しくなるといいな、Aちゃん。」
「うん！カラ松おにーちゃん。美味しくなると思う！おねーちゃん頑張ったから！」
カラ松兄さんの言葉に、『お姉ちゃんだから』と返すのを見る。
『上の兄弟というのは、下の子を守ってあげるのが普通なんじゃないですか？』
なんて、Aちゃんは言う子だった。
小さいころから、”長女”としての責任…みたいなのを感じていたのかもしれない。
…僕なんて論外だし。おそ松兄さんだってそんな感情持っているのか解んないのにさ。
――女の子って、そういうものなのかな？
「ンー！A”お姉ちゃん”か。さすがだぜ、ハニー！」
「はにーっ！！！」
……どうする。
せっかく家族の話題が出たんだし、聞いてみようか。
「Aちゃんはお姉ちゃんなんだぁ、家族の事を教えてよ。お兄ちゃんたちに。」
「ん？Aにはね、妹ちゃんと、弟ちゃんがいて。お母さんとお父さんがいるよ。あと、おばあちゃんと、おじいちゃん！」
「わ、たくさんだねー。」
おそ松兄さんになんとなく目線を投げる。
ぐっ、と親指を立てていた。いやお前も参加しろよ！
「……家族は優しい？好き？」
「大好き。」
照れながら言うのがまた可愛い。
家族が好きだった女の子、か。
でももう結果は出たんじゃない？
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橋本アリィちゃん(プロフ) - コメント失礼します！とても面白かったです！今後とも応援しています！頑張って下さい！(*´ω｀*) (2022年2月15日 7時) (
レス) @page49 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶色 - ありがとうございます!ええと、夢主ちゃんの性格が180℃変わるという話を希望します！分かりにくくてすみません。 (2018年7月7日 15時) (レス) id: ca7402d5b0 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - 抹茶色さん» 抹茶さんー！(*´ω｀)人(´ω｀*)ｵﾋｻｰ♪ですー！！全然良いですよ！ご要望に答えられれば良いのですが(*´∀｀)！ (2018年6月17日 20時) (レス) id: fcfadf5c37 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶色 - ちよさんちよさん!!お久しぶりです!なかなか来れなくてすみません。リクエスト大丈夫ですか？ (2018年6月10日 11時) (レス) id: 292d2f79c4 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - レイさん» レイさんコメントありがとうございます！すみません(笑 診断メーカーから抜粋した時自分でも「どうかな」と思ったんですけど内容も思いついたので中編集だし突き進みました(笑) たまには…？ レイさんも素敵な文章書けそうですよ(*ﾉωﾉ) (2018年2月6日 22時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちよ | 作成日時：2017年9月2日 23時
