休息と就活2 [おそ松][チョロ松] ページ36
どす、とチョロ松さんが畳に胡座をかき、ちゃぶ台に肘を乗せた。
「…。」
「…!//」
くてん、と肘に頭を預け、気だるげにこちらを見る姿が…
いつもの彼とは違う感じがして…ドキリとする。
「Aちゃん。……おーいで。」
「!!?////」
チョロ松さんにそっと片手を差し出された。
困り眉の表情の中の三白眼。
これは異常事態だ。チョロ松さんがこんな態度を見せてくれることなんて滅多にない。
待ってろ、今私行きま
「…ぅあ…っ//…」
「だぁめだって、今俺が持ってんじゃん。」
動こうとすると、おそ松さんがさらにぎゅっとホールドした。
み、耳元でしゃべらないでほしいな、ぞわぞわする…。いや、これってワザとだろうか…?
「物みたいに言ーうーな。」
そう言うチョロ松さんの、座っている目を吸い寄せられるように見る。
…。
おそ松さんの手を1,2度握ると、察したように彼の手は解けた。
なんだかんだでこの人は弟に弱いのだ。
す、とチョロ松さんに近寄って同じ目線でいると、彼は少し目を細めて微笑んだ。
そんな小さな表情の変化でも、鼓動は優しく早まっていく。
「ありがとう。子供みたいな事言っちゃってごめんね。ハロワ久々だったから疲れちゃって。」
にこり、と困り眉。
なんだか、一杯一杯のような表情に胸がきゅっとした。
「…わっ、Aちゃ…!//」
まだ、就活をしていない私は何も言えない。
…と、つい、頭を撫でる。
松野家の遺伝だろうか、濡れ羽色の綺麗な髪質に指が吸い付くようだった。
「……// ありがと…う。……ん?…え?どうしよ、お、女の子に…いや!おいでって言っちゃったの僕だけど!!…え!?うん…え!?//」
「混乱すんなよチョロ松ww」
疲れから正気に復帰したらしい彼が慌てふためく。
「混乱してねーわ!もうマジなんなんだよお前!すげー損した今度は帰ってくるタイミング考えるわ!お前の居ない時になっ!///」
「おーおーwがんばれーw」
「ちょ、チョロ松さん…っ!?」
「ちょっと上に戻るだけだから!ぜっ、全然てんぱってるとかそんなんじゃないからね!」
こちらに指を差しながら立ち上がり、襖に手をかけて開く。
その勢いのまま出るチョロ松さんと、ちょうど帰宅していたトド松さんがぶつかりそうだった。
「ただいmえっ!ちょっ…何急に出てきて!っぶないよねー!!」
****
「今日は腎臓移植と、癌治療の見学です。担当は私、
凛と女性は言い放った。
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ちよ(プロフ) - イラさん» イラちゃん…!ありがとう…!ほっこりしてくれたならよかった…!でもこっからは原作ネタの六つ子話とかも入れていく予定だからねww応援本当にありがとう! (2016年10月22日 21時) (レス) id: 7980a9d63a (このIDを非表示/違反報告)
イラ(プロフ) - お久しぶりに来たけど相変わらずほっこリする小説だよ〜!!人の温かみや辛さがひしひし伝わってきたよ!!ゆっくりで良いから頑張ってね! (2016年10月22日 16時) (レス) id: 1dff651d8b (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - わあ”!さきさん!!どんぴしゃですね!!笑 現役薬学生さんにコメをいただけるとは…!本当にありがとうございます!共感ほんとありがたいです〜><//(実習はもう終わられたのでしょうか(/ω\)) さきさんの大学生活も心の底から応援しております…! (2016年10月17日 23時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - (実際プロタミン聞かれたときに心臓が体外に吹っ飛ぶかと思ったよね…) (2016年10月17日 23時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 私某私立女子大の薬学生なのですごく共感できます!これからも頑張ってください! (2016年10月17日 22時) (レス) id: 1e3e119e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちよ | 作成日時:2016年9月19日 20時