下準備 [一松] ページ21
そこで僕のとった対応は…
朝食後、協定に従って出ていこうとする他の兄弟に対して…。
「おそ松兄さん、1000円あげる。」
「マジ!!!?わぁ!パチンコ―!!!」
「クソ松、お前…今日原因不明のイケメンオーラが奇跡的に出てるぞ…。(一日限定)」
「本当かブラザー!?ちょっとカラ松ガールズを見に行ってくるぜぇ…?」
「クソが。」
「えっ。」
「チョロ松兄さん…コレ、にゃーちゃんの握手券。」
「…えっ、誕生日まだ先だよね?」
「違うけど。一応、日ごろの感謝を込めて。」
「……あ、ありがとう。」
「十四松。今日は素振り何回すんの。」
「えーっと、10000回かな!!!!すぐ終わるけど!!」
「…野球するなり、博士と遊ぶなりしてきなよ。」
「うん!わかった!!!」
「トッティ、これ。」
「え?…こっこれ!!!穴場カフェ特集号!!!!!どっこで拾ってきたのこんなの!!!!」
「拾ったわけないでしょ、お前のために(回り回って俺のために)買ってきたんだよ。」
「の…ノーマル四男…」
「…殺すよ。」
「ひっ。」
とまあこんな感じに用意周到に手回しして、挙句の果てには母親に対して日付記載した一日スパリゾート券を手渡したわけで。
「いや……自分に引くけど。」
これくらいしなければ、俺がしたかった念願は叶わない。…し、安心できない。
去年、Aが十四松と一日を過ごした夜、アイツに似合うのは黒だと何故か暗い廊下で確信してしまったんだからしょうがない。
前の
…やばいな。
今日したいことを全部言えばドン引きされることは
でも受け入れてくれるんじゃないかなと思っている自分と、今日を境に口をきいてもらえなくなるんじゃないかという気持ちでいる自分がいる
まあでも、半年も我慢したんだ。
「……///」
デカパン博士の研究に巻き込まれた時を思い出す。
もうしょうがなくないか。
あの時からAを見るたびに動悸が起こるのも、Aに対する態度を変えようと決心したことすらも、自分にとっては当然ってくらいに。
…スイッチが入っちゃったんだから。
好きなのか嫌いなのかわからない状態だったのに、結果"そういう"結果にスイッチが入ったんだから。
それを自覚してからはもう……。
いや、これ以上考えるのはやめておこう。
トットットッ…
早足気味の軽い足音が背後から聞こえる。
君の日常…? [一松] ※→←interlude~彼氏疑惑~ [チョロ松][一松]
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ちよ(プロフ) - イラさん» イラちゃん…!ありがとう…!ほっこりしてくれたならよかった…!でもこっからは原作ネタの六つ子話とかも入れていく予定だからねww応援本当にありがとう! (2016年10月22日 21時) (レス) id: 7980a9d63a (このIDを非表示/違反報告)
イラ(プロフ) - お久しぶりに来たけど相変わらずほっこリする小説だよ〜!!人の温かみや辛さがひしひし伝わってきたよ!!ゆっくりで良いから頑張ってね! (2016年10月22日 16時) (レス) id: 1dff651d8b (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - わあ”!さきさん!!どんぴしゃですね!!笑 現役薬学生さんにコメをいただけるとは…!本当にありがとうございます!共感ほんとありがたいです〜><//(実習はもう終わられたのでしょうか(/ω\)) さきさんの大学生活も心の底から応援しております…! (2016年10月17日 23時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - (実際プロタミン聞かれたときに心臓が体外に吹っ飛ぶかと思ったよね…) (2016年10月17日 23時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 私某私立女子大の薬学生なのですごく共感できます!これからも頑張ってください! (2016年10月17日 22時) (レス) id: 1e3e119e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちよ | 作成日時:2016年9月19日 20時