君の日常 [トド松] ページ15
声に聞き入り、風景をボーッと眺めていたからか心配されてしまった。
あの抗議の仕方はどう見ても、トド松さんが言った意味の抗議だと思うので「嫌がられた」とは幸い思っていない。
慌ててアフターフォローする彼に笑ってしまう。
「気にしないで、トド松さん。私もその気持ちわかりますから(笑)」
「話がこのくらい他の兄弟にも通じてほしいって思うよ…」
急に私の部屋に六つ子の誰かが半年間居候することになったとしよう。
昨日のアレどころじゃない。
とても嬉しかったとしても『ちょっと待って』は絶対数百回出てくる。
だって構ってあげられないかも、構ったとしてもなんか…変な感じになっちゃうかも、だらしないとこ見られるかも…と懸念事項の嵐だ。
さて、朝の釣り堀でも人はそこそこ。
今日は休日だからだろうか。
実習前だから、と早めに研究室から休日をもらった幸せを噛み締めた。
ﾊﾞｼｬｯ！
「！…よっ…。」
「おお…！」
手慣れた手つきでトド松さんが竿を上げる。
上手いこと魚を釣り上げていた。
「釣は割りと日常的に？」
ﾋｭﾝｯ……ﾎﾟﾁｬﾝ。
「ビミョーかなぁ。ちょくちょくカラ松兄さんと来たりするんだけどねぇ。」
「…//」
半笑いの何気ない砕けた口調に、勝手に鼓動は早くなっていく。
人前のトド松さんのしゃべり方も好きだが、たまにこうして喋られると…結構感じるものがある。
「……そういえばマカロンの時もそうでしたけど、トド松さんはカラ松さんのこ」
「っっっんなわけないでしょ！」
「まだ何も言ってない…(笑。」
「サイコ松兄さんは他より付き合いがちょこぉーーーーーーーーーーっとだけ良いから一緒に遊んだりしてるだけっ！」
「ふふっ。」
普段。俗に言う"あざとい"発言をしているらしい彼は、今自分が相当かわいらしい発言をしていることを自覚しているんだろうか。
いいなぁ、私もそんな風に"慕う"まではいかなくとも、対等の兄弟でありたかった。
「いいなぁ、カラ松さんに妬いちゃうなぁ。私だったら嬉しい、トド松さんみたいな兄弟がいてくれたら…。」
「……ぼっ…///僕は、やだよ。Aちゃんの弟なんて。 弟だったら、こうして出会うこともなかったわけでしょっ。」
「……!////」
竿を垂れながらジト眼で見上げられ、顔の熱さを感じる。
「それに、……。」
「…？」
それに、と言ったきり黙り込むトド松さん。
「あーもう！クソめんどくせー！！自分がめんどくさいし釣れないし！！もうやめたっ。」
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ちよ(プロフ) - イラさん» イラちゃん…！ありがとう…！ほっこりしてくれたならよかった…！でもこっからは原作ネタの六つ子話とかも入れていく予定だからねｗｗ応援本当にありがとう！ (2016年10月22日 21時) (
レス) id: 7980a9d63a (このIDを非表示/違反報告)
イラ(プロフ) - お久しぶりに来たけど相変わらずほっこリする小説だよ〜！！人の温かみや辛さがひしひし伝わってきたよ！！ゆっくりで良いから頑張ってね！ (2016年10月22日 16時) (レス) id: 1dff651d8b (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - わあ”！さきさん！！どんぴしゃですね！！笑 現役薬学生さんにコメをいただけるとは…！本当にありがとうございます！共感ほんとありがたいです〜><//(実習はもう終わられたのでしょうか(/ω＼)) さきさんの大学生活も心の底から応援しております…！ (2016年10月17日 23時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - (実際プロタミン聞かれたときに心臓が体外に吹っ飛ぶかと思ったよね…) (2016年10月17日 23時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 私某私立女子大の薬学生なのですごく共感できます！これからも頑張ってください！ (2016年10月17日 22時) (レス) id: 1e3e119e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちよ | 作成日時：2016年9月19日 20時
