帰る場所3[カラ松][一松] ページ34
「…っ…！！」
"やめてください"？
"はなしてください"？
"けいさつよびますよ"？
この内のどの言葉が功を奏すというのだろう。抵抗が全て無駄に思えてくる。
数分前に『どこへ帰ろう』なんて贅沢な悩みを持っていたことを笑ってしまう。
そもそもこの状況は、『帰れない』んじゃ…！
「なぁ、この子ならさぁ？」
「あ〜！いい！良さそう！！」
私の口を手でふさいで何かを相談しあっている。
良さそう、と頷いて華奢な方の男が手にしたのは…ス、スマホ…！
「ねえねえお姉さん♪」
「…〜ｯ！！」
「ほら写真撮るから可愛い顔しなきゃ〜ｗさっきみたいな顔して？ｗｗ」
ﾋﾟﾋﾟｯ…ｶｼｬｯ！
ピント調節音、続けてシャッターが切られた音がした。
続けて首元、腰、足と写真を撮られていく…。
もはや恐怖を通り越して呆然とする。
この人たちの行動は何のメリットがあるんだろう…？
ぼぅっ、と見上げる私の顔からやっと手が離された。
その代わりと言わんばかりに、大柄の男性が階段に寝そべる形の私の上に覆いかぶさる。
「あ”…っ…重…！」
下腹部に膝を乗せられ軽くえずいた。
男の後ろでもう一人の男がスマホを操作している。
「よぉし！完了〜！仕事は終わったからこっちはこっちで楽しもうか〜！」
「あ、下手に大声出したら…解るよな？お姉さん賢そうだしなぁｗ」
後ろの男が持つパイプ棒が、商店街のボロ屋根から注ぐ太陽光を反射する。
なにも反応できないままでいると。
ぶつ、ぶつ、とブラウスのボタンを強引に外され始めた。
焦る気持ちは死んだのか、せめてもっと丁寧に扱ってほしいと呆然に。
そもそもこんな風に男性にのしかかられるなんて不快以外の何物でもない。
新生児と同レベルのセクシャル経験の中で男性にのしかかられた体験なんて…
『燃えないゴミに火をつけたそっちが悪いんだからね。』
『…だいじょーぶ、優しくすっから…』
『あっは！続きする？』
「…あ…」
あったわ。
いや！何を思い出してるのこの非常時に！
そんな思い出を”全く不快と思っていない”矛盾を感じながら、目の前の男性を見上げた。
諦めて優しい記憶に浸っている場合じゃない… かといって抵抗もできない。
時が止まってほしいと願うが、時は当然止まらず。
無骨な手が開けられたブラウスの中へ滑り込んできた。
…ああ、最近少し、報われた気がしてた…
「え”！？ぐえっ…！！」
「は！？おい！！パイプ返せｙぶごは！！！！」
…のに…
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ちよ(プロフ) - コウさん» コウさん…！(´；ω；`)逆に私がコウさんの温かみに触れさせてもらってます…！その言葉がとても救いです。本当にありがとうですっ。 (2016年9月16日 23時) (
レス) id: 1b8a8f3402 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - ここに来ると、人の暖かさに触れられます。主人公ちゃん、頑張れ！ (2016年9月16日 22時) (レス) id: c9187033b8 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - 山野さん» いつでも来てよ！！笑来てくれるの本当に嬉しいなぁ(n*´ω`*n)なんか青春臭くなっちゃったけどもう「夏休みだから！」で押し切ったすまんよｗまじか！！いっちは１章で！！？何それ嬉しすぎるね！！笑 あああありがとう！ (2016年9月11日 15時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - イラさん» からぴかっこよく書けてるかね！！(*ﾉωﾉ)ありがとうね…！いっちは私の中で可愛いわ●●いわでな。うんうん！！六つ子尊いよな…！！はぁぁ//イラちゃんありがとうね、日常生活も応援しとるからね…！ (2016年9月11日 14時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
山野 - あぁカラ松イケメンつら…っ！！この間もコメしたのに何度もごめんねっ、やばい…!青春した感じがするよwあっ、ちなみに私の推しはﾁｮﾛといっちだけど、ぶっちゃけいっちはちよちゃんの小説(1章だったかな…?の布団のところ)でめちゃ惚れましたw元から箱推しだけどね! (2016年9月11日 10時) (レス) id: 0b9a2524d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちよ | 作成日時：2016年8月11日 20時
