同類2[チョロ松] ページ3
ｷﾞｼ…ｷﾞｼ……
とりあえず僕は、二階の寝室へAちゃんと二人きりで上がっている。
いや偶然。たまたまなんだよ本当。
飯買いにいった母さんに残された俺達は、取り合えず上で話し合おう！ってことで合意した。
アイツらはチーズあられやらポテチやらをパーティ開けする準備してくるって言うもんだから。
それなら僕がAちゃんを二階まで連れていく…と積極的に来たわけだけど。
「…///」
「……///」
あのバカが素を出す宣言したもんだから。
お互いに黙りあっちゃうし……。
ちら、と横目でAちゃんを見る。
あ…、やっぱかわいい。
気まずそうな照れ顔も、ちらっ、とこっちを伺う様子モ"！！！？って、めっ、めめめっ、目があったヤバイって…！！
「チョロ松さん。」
「ひゃい！！……は、はいっ！！」
噛んだ。
「チョロ松さんは…大丈夫なんですか。素を出す出さないの話…。」
「えっ？いや僕は別に…」
そりゃ、悩んでるけどね…！！
僕の素は女の子向けじゃないだろうし。
君が傷つくとか、ないから。
「私がこの流れを作った気がするんです。チョロ松さんが巻き添えをくらった形だと、思います。」
ええええ！？もう天使！！？
興奮冷めやまない状態でAちゃんに片手を振る。
「いやいや！ぼ、僕そんなんじゃ…」
――― Aちゃんが敬語抜けないのはお前のせいだと思いまーす。―――
「うげっ。」
「…うげ？」
「あっ、いやなんでもないよ！！」
いけない、いけない。あんな馬鹿のいうことを逐一気にしてどーすんだって！
もっとこう、クールでなくちゃ。
にしても巻き添えかぁ。
僕としてはAちゃんと素で接すること自体は嫌じゃない。相手が嫌がるんじゃないかって不安なだけだし。
むしろ一緒に長いこといられるのはうれしいんだけど…。
…うん。
思ってたんだけどさ。
僕も、あいつらも…。
親密になって弊害があるとすればただ一つだよな……。
ま、こんなことにこの時点で気づくのは。
兄弟の中で一番
気づきたくなかったけど。
*****
「…何て言うか。ゆっくりしよ。」
「…ありがとう、ございます。」
緑のTシャツに包まれたチョロ松さんを見上げる。
優しさをイメージさせる緑。
相手の意見を一度は咀嚼してくれそうな困り眉。
それなのに他のご兄弟よりも一際小さな瞳孔が不思議な魅力を醸し出している。
そんな彼に、以前から形容しがたい魅力は感じていたけれど…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 122人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちよ(プロフ) - コウさん» コウさん…！(´；ω；`)逆に私がコウさんの温かみに触れさせてもらってます…！その言葉がとても救いです。本当にありがとうですっ。 (2016年9月16日 23時) (
レス) id: 1b8a8f3402 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - ここに来ると、人の暖かさに触れられます。主人公ちゃん、頑張れ！ (2016年9月16日 22時) (レス) id: c9187033b8 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - 山野さん» いつでも来てよ！！笑来てくれるの本当に嬉しいなぁ(n*´ω`*n)なんか青春臭くなっちゃったけどもう「夏休みだから！」で押し切ったすまんよｗまじか！！いっちは１章で！！？何それ嬉しすぎるね！！笑 あああありがとう！ (2016年9月11日 15時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - イラさん» からぴかっこよく書けてるかね！！(*ﾉωﾉ)ありがとうね…！いっちは私の中で可愛いわ●●いわでな。うんうん！！六つ子尊いよな…！！はぁぁ//イラちゃんありがとうね、日常生活も応援しとるからね…！ (2016年9月11日 14時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
山野 - あぁカラ松イケメンつら…っ！！この間もコメしたのに何度もごめんねっ、やばい…!青春した感じがするよwあっ、ちなみに私の推しはﾁｮﾛといっちだけど、ぶっちゃけいっちはちよちゃんの小説(1章だったかな…?の布団のところ)でめちゃ惚れましたw元から箱推しだけどね! (2016年9月11日 10時) (レス) id: 0b9a2524d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちよ | 作成日時：2016年8月11日 20時
