10『無慈悲にも』 ページ10
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1年が巡った。
あれから定期的に届くハリーくんの手紙には、無慈悲にも原作通り事が進んでいる事を教えてくれた。おありがたい事に。
その内容を要約すると、
なんやかんやあって、絆は深くなりましたとさ。ちゃんちゃん。
「マリー！」
『ハリーくん』
約1年ぶりに見るハリーくん。
髪の毛も、ちゃんとしたシャンプーやらリンスやらで洗っているからか心なしかボサボサのフワフワがマシに────いやそんな事ないな。相変わらず鳥の巣みたい。
『おかえり、ハリーくん』
「ただいまマリー。聞いてよ、話したい事がたっくさんあるんだ！
まずは友達を紹介しなきゃ」
ハリーくんを探そうともせず、ホームの端で固まっているダーズリーさん一家を一瞥していると、
強制的に腕を引っ張られて2人の前に立たされる。
取り敢えずニコッと笑っとくと、ハーマイオニーちゃんが一歩前に出た。
「ロン、ハーマイオニー。この子がマリーだよ」
「よろしくね。ハーマイオニー・グレンジャーよ。お噂は
「ロナルド・ウィーズリー。ハーマイオニーが言ってる噂ってのは、大した事じゃないから気にしないで良いよ。
人参が嫌いだとか、パンの耳が大好物だとか、そういう事だから」
ハリーくん目を逸らさないで。
ロンくんも笑いを堪えようとしないで。どうせなら笑いなさいよ。
『マリアン・ブライスです。どうぞマリーと。ご存知の通り、普通の人間だよ。えっと、』
「マグル？」
『そう、それ』
1年前にハリーくんの前でやらかしてしまった分、”魔法界のことは何にも知りません”っていうアピールをしないとね。
「マグルの
電話ね。
「休暇中、ハリーと連絡取らなきゃ」
『えーっと、』
これは教えて良いんだろうか。
たしか、このロンくんからの電話が関係してハリーくんは夏休み中の自由をかなり制限されるはずだけど。
「ちょっと、マリーが困ってるじゃない」
「あ、ごめん」
『別に大丈夫だよ。でも、もう行かないとカンカンに怒ってる人がいるみたい』
私の視線に気が付いたのか、ハリーくんは焦った様に荷物を持った。
ダーズリーさん達がピリピリしてるみたい。
「じゃぁね、2人とも」
『またね』
来年はどうなるんだろう。
原作通りか否か。
でもきっと、私がここでロンくん達と面識を持った事は影響するはず。
そんな気がした。
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とお。(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです🙌🏻亀更新ですが、これからもよろしくお願いします❕ (2月25日 21時) (
レス) @page30 id: bd66dfc1ca (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - マグルなのにスリザリンは展開気になりすぎる笑笑でも主人公の性格的には確かにスリザリン笑笑今後も応援しております！！ (2月25日 17時) (レス) id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
お。(プロフ) - ユウさん» 更新遅くて申し訳ないです……。コメントありがとうございます！ (1月31日 12時) (レス) id: 08eb455a1d (このIDを非表示/違反報告)
お。(プロフ) - 蘆花さん» 私だったらこうしちゃうなって思いながら書いてます、笑。コメントありがとうございます！ (1月31日 12時) (レス) id: 08eb455a1d (このIDを非表示/違反報告)
お。(プロフ) - 天天さん» 3周！？そんな…光栄です…！！ (1月31日 12時) (レス) id: 08eb455a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とお。 | 作成日時：2023年3月18日 13時
