命令35回目 ページ37
A視点
5階にある書記長室から、4階にある僕の部屋までは階段を使わないといけない。
抱えている書類のせいで前も下も見えないし、これ踏み外さな…ぁ…ｯ！
『あっ……ｯ！！』
思った傍から体勢を崩し、思いっきり前に倒れ大量の書類をぶちまける。
ギュッと目を瞑った瞬間、書類が地面に落ちる音と共に何かがふわっと僕を支えた。
rb「危ないで？怪我無いか？」
『え？ロボロさん？ありがとうございます…！』
僕は地面に倒れ、ロボロさんの腕の中にちょうど納まっていた。
僕より小柄で可愛いのに、階段から勢いよく落ちた僕を支えれるなんて…
戦線にはあまり立たない方なのにすごいなぁ…見習わなくちゃ。
そう驚いている僕をよそに、ロボロさんは真摯に散らばった書類を拾ってくれている。
僕も一緒に書類を拾い始めた。
rb「あ、そうや。Aんとこ来たんは、これを渡そうと思っとったんや」
そう言ってロボロさんは、懐から無色透明の小さい機械のようなものを取り出した。
rb「これはインカムって言ってな…皆これで連絡を取り合っとるんや。ここに幹部のイメージカラーがあるやろ？ここを押すと個人に繋がるから、押したら真ん中の大きいボタンを押すと繋がるで。まだ分からないことあったら俺に聞いてな！」
『はい、ありがとうございます！！』
僕はお礼を言うと、ロボロさんからそれを受け取った。
渡されたインカムは、当然の如く透き通っていて指紋の一つもない。
僕は無色透明で光を反射させているインカムを、コウがくれたチョーカーと重ねていた。
コウのことを、思えば思うほど溢れ出ようとしてくる涙をぐっと堪える。
コウのことは…もう過ぎてしまったことなんだから。そうメソメソ泣くわけにもいかない。
僕は手伝ってくれるロボロさんに感謝しながら、また書類を掻き集め始めた。
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りす(プロフ) - お、終わりですか…？Σ(ﾟдﾟlll)ｶﾞｰﾝ。主様のこと応援しております！頑張ってください〜！ (9月12日 7時) (
レス) @page50 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
若草翠 - 神様仏様こなた様｡応援してます！無理せず頑張ってください！ (2022年5月3日 6時) (レス) @page49 id: 4cbe8909de (このIDを非表示/違反報告)
わんわん - うわぁ･･･！ジブンからは考えられん程に文才が･･･！し、ししょーと呼ばせてください！あ、この作品、スッゴいすきです。更新、頑張ってください！ (2022年1月7日 4時) (レス) @page48 id: a75dcadb5e (このIDを非表示/違反報告)
ゲスぱんダ - 、、、、犬飼いたいな、、('∀')グヘへ (2021年8月17日 17時) (レス) id: f7c4abf0c2 (このIDを非表示/違反報告)
名無し1445号(プロフ) - あっ...好き (2021年5月10日 3時) (レス) id: 95ac20fde1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こなた | 作成日時：2020年4月15日 4時
