�� ページ9
『ユンギ、今日は葦の花だよ』
「花言葉は？」
『音楽』
「へぇ、いいな、その花」
『綺麗？』
「分かんねぇ」
関心はあるものの綺麗とはまだ感じない様子の
ユンギを変えたくてどうしようも無かったです。
「こっちこい」
『なに？』
言われたがままにユンギの方へ行くと
グイッと腕を引っ張られて
ハグされました。
私達がお互いに触れたのはそれが初めてでしたね。
病室に充満している様々な花の香りと
ユンギの香りが混ざって私は一瞬で
甘い罠にかけられた様な気分に
なりました。
「お前好きな花とかあんの」
『この状態で聞く？』
「俺は聞く。で、好きな花は？」
『全部好きだけど馬酔木が好きかな』
「ア、シビ…？」
『うん。アシビ。綺麗なんだよ』
「花言葉とかあんの？」
『あるよ、花言葉は 清純 と 危険 』
「へぇ、なんか奥深ぇな」
『まだあるよ、犠牲 献身 あなたと2人で旅をしましょう』
「俺もそれ好きかも」
『本当？なら次は馬酔木をプレゼントしたいね』
「見てみてぇわ」
『でもこれ2月〜4月の間に開花するからまだあげられないなぁ』
「…へぇ」
そう言ってユンギは私を離しました。
でも、私は離れたくなくて
もっと近くにいたくて
ユンギが寝転がっているベットの上に乗りましたね。
今思い返せば自分がそんな事するなんてびっくりです。
「なに」
『ハグしかしたら駄目なの？』
「どういう意味」
『キスは駄目？』
「俺ら付き合ってねぇよ」
『ハグはいいの？』
「ハグは海外では挨拶だ」
『ここは海外じゃないし海外ではキスも挨拶でしょ』
「一理あるな」
…
「結局キスすんだな」
『好き好き同士ならいいでしょ？』
「好き好き同士って…言い方だせぇよ」
『ならなに？』
「…わかんねぇ」
…
こうして私達は会う度に
挨拶の様に
ハグをし、キスをし
時折肌を重ねるようになりました。
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きむそくじんが言ったダジャレ(プロフ) - まろんさん» コメントありがとうございますㅠㅠ とても励みになるのでそう言ってもらって嬉しいです！こちらこそ最後まで読んで頂きありがとうございました⸜🙌🏻⸝ (2022年8月8日 10時) (
レス) id: 04699b3c3a (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - すごくすごくよかったです、、、！最初は号泣案件の小説かと思ったら違う意味で号泣案件でした、、、素晴らしい作品をありがとうございます😭 (2022年8月8日 2時) (レス) @page19 id: afb55879bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんずいへん | 作成日時：2022年8月3日 18時
