iv ページ5
ユンギに毎日花をプレゼントするようになり、
1ヶ月が経つ頃のユンギの病室は
まるで花園でした。
「あのなぁA、お前この病室見てなんも思わねーわけ？」
『綺麗だと思う』
はぁと眉間に皺を寄せて
やれやれと言う風にこちらを見たユンギは
「花園だろなんだよこの病室は
この前看護師に笑われたんだぞ、
恥ずかしくて死ぬかと思ったわ」
と少し赤くなって言っていました。
『私もこの前看護師さんに笑われたよ。
毎日彼氏にお花持って行って可愛いわねって』
「はぁ！？お前の彼氏になった覚えねぇわ」
対応は塩なのに
ユンギの顔があまりに真っ赤なので
私はからかいたくなりました。
『私の彼氏になる？』
「お互いの事なんもしらねぇだろ」
そう言われて私はハッとしました。
私達は1ヶ月間喋っているのに
お互いの名前しか知らなかったのです。
『自己紹介してよ』
「嫌だ」
『じゃあ質問していい？』
「嫌だ」
『年齢は？』
「話聞いてた？」
1ヶ月間しか喋ってないと言っても
私はユンギについて1つ知っていることがありました。
ユンギの否定は肯定という事です。
『年齢ぐらい教えてくれてもよくない？』
「16」
『お〜16か。兄弟構成は？』
「兄がいる」
『勉強は出来る？』
「人並みに」
『趣味は？』
「音楽」
『好きな食べ物は？』
「ヤンコチ」
『嫌いな食べ物は？』
「これと言ったものは特に」
『好きなタイプは？』
「ない」
『嫌いなタイプは？』
「お前」
『喧嘩売ってるでしょ！』
「別に」
私は何よりも
ユンギについて知れた事が嬉しくて
その日はなかなか眠れませんでした。
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きむそくじんが言ったダジャレ(プロフ) - まろんさん» コメントありがとうございますㅠㅠ とても励みになるのでそう言ってもらって嬉しいです！こちらこそ最後まで読んで頂きありがとうございました⸜🙌🏻⸝ (2022年8月8日 10時) (
レス) id: 04699b3c3a (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - すごくすごくよかったです、、、！最初は号泣案件の小説かと思ったら違う意味で号泣案件でした、、、素晴らしい作品をありがとうございます😭 (2022年8月8日 2時) (レス) @page19 id: afb55879bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんずいへん | 作成日時：2022年8月3日 18時
