7 藤ヶ谷side ページ7
藤ヶ谷side
1月下旬
タマと銀座のデパートへ行った。
普段はあまりデパートなんて行かない。
今日の目的はデビューする前に買ったバッグの修理を頼む為。
1階の入口を入ってすぐ横にあるインフォメーションセンター。
横目でちらっと見る。
あ、あの子かわいい…。
左から2人目の子。
色白でパッチリした目。綺麗な鼻筋。
でもキレイ系ではなくかわいい系。
エスカレーターに乗ると前に乗っていた玉森がこちらを向いた。
玉森「インフォメーションセンターにかわいい子居たね。左から2人目の子…。」
藤ヶ谷「タマも思った？可愛かったね！」
玉森「ガヤが好きなのってキレイ系でしょ？」
こんな会話をしながらバッグの修理を頼み帰宅。
2月10日
タマの買い物ついでに修理に出していたバッグを取りに行った。
玉森「今日は居なかったね。」
藤ヶ谷「そうだな…。」
二人で2階の吹き抜けスペースにいる。
下の階ではバレンタインデーのチョコレートの専用ブースが出来ている。
玉森「居た！！！真ん中より少し右側で試食進めてる人！！」
目を細めてその人を見る。
藤ヶ谷「本当だ！よく分かったな！！」
玉森「まぁね！！」
多分俺は完全に一目ボレした。
でも一目ボレなんてその時で終わると思っていた。
2月13日
仕事終わりに銀座の裏通りを歩く。
大通りに出て東銀座の方へ向かって歩く。
その時
『いい加減にしてよ！急いでるの！ナンパなら他でやって！！！！』
大声で誰かが怒っている。
側へ行くと俺が一目ボレしたあの子だった。
？「嫌がってるじゃん。そんなナンパの仕方ダサいよ。」
ナンパしていた男は怯んで手を離した。
腕を掴みタクシーを停め私をタクシーの中に押し込んだ。
？「とにかく出してください」
そう言ってドアをバタンと閉めた。
．
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作者名：197561549 | 作成日時：2018年3月16日 0時
