お兄ちゃんはシスコン１ (ページ50)

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職場に行ってなんとなーく10月に連休を貰うことを言う。
これで休みは取れそうだ。

仕事をしていると…
玉森「すいません…」

声をかけれられ顔をあげると玉森くん。

『玉森くん！？』

玉森「仕事お疲れ様。ガヤ見てない？」

『見てない…です。』

玉森「そっかぁ…。」

『連絡取ってみては…？』

玉森「俺のスマホ充電切れたの…。」

『呼びだししたいけれどバレますよね…』

玉森「そうなんだよねぇ…。」

『あ、私のスマホで…』

藤ヶ谷「いたっ！！！」

現れたのは太ちゃん。

藤ヶ谷「ご迷惑おかけしました。」
爽やかスマイルな太ちゃんに見とれてしまった。

『はい、平気です…。』

二人は去っていった。
まさか太ちゃんが買い物に来ているなんて…
ちょっとだけれど会えて嬉しい！！

仕事を終えて急いで帰宅。
今日はお兄ちゃんとご飯を食べるために急いだ。

『ただいまー！！！』
靴を脱ぎ、手を洗いリビングのドアを開ける。

郁人「おかえり」

キッチンの方を見ると天ぷらを揚げているお兄ちゃん。
お兄ちゃんの隣には…
藤ヶ谷「おかえり」
大好きな太ちゃんが居た。

そしてまた「おかえり」という声がしてリビングのソファーを見ると玉森さんが居た。

『……………。』
まさか太ちゃんと玉森くんが居るとは思わず硬直状態。

郁人「A､突っ立ってないで着替えておいで。」

そう言われて着替えに行き戻ってくるとテーブルの上には綺麗に盛り付けられた天ぷらとお蕎麦。

くだらない話をしながらご飯を食べる。

藤ヶ谷「今日デパートの中でタマが迷子になってさぁ～」

郁人「そうなの！？」

玉森「うん」

藤ヶ谷「電話しようと思ったら電源切れててさぁ」

『なんで玉森くんの場所分かったの？』

藤ヶ谷「迷子のアナウンスでもかけて貰おうと思って」
と玉森くんを見ながらニヤニヤする太ちゃん｡

玉森「Aちゃん、ガヤと上海行くんでしょ？暇さえあれば情報収集してるんだよー」
次は玉森くんがニヤニヤしている。
それに対して少し恥ずかしそうな太ちゃん｡
ちょっと不満そうな顔をするお兄ちゃん。

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