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郁人side
マンションのエントランスを入ると手を繋いでエレベーターを待っているカップルが居た。
それがAと藤ヶ谷だと気がつくまでに時間はかからなかった。
「こんなところでいちゃつくんじゃない!」
俺のイケメンボイスで後ろから少し怒鳴りぎみで言ってみた。
ビクッとしたA。
藤ヶ谷はすぐに後ろを振り向いた。
藤ヶ谷「………。なんだよ、妹取られて嫉妬してるの?」
郁人「そんなんじゃない!週刊誌とかに撮られたらどうするんだ!!俺の妹を晒す訳にはいかない!!」
3人でエレベーターに乗り部屋に着いた。
そして手を洗いリビングで寛いでいると藤ヶ谷がAと旅行に行く話をされた。
Aと二人で旅行!?
まさかの海外!?
まぁ、Aが楽しそうにパンフレット見てたのは知ってたけれど…
なーんで上海かな…?
俺も行きたい。
っていうか藤ヶ谷はしっかりしてるけど二人で行かせるのは気が気じゃない。
郁人「俺も行く。」
藤ヶ谷「無理だろ!毎年恒例の10月って舞台あるじゃん!」
郁人「3日ぐらいどうにかなるだろ。」
藤ヶ谷「絶対にならないでしょ!」
郁人「いつだかあったじゃん?とっつー出れなくて馬のぬいぐるみにとっつーの衣装着させて俺が持ってたやつ!俺がいない間は馬のぬいぐるみに俺の衣装着させて五関に持ってもらえばいいよ!」
藤ヶ谷「とにかく旅行行くから。」
俺は藤ヶ谷に言いくるめられた。
俺だってこんなワガママ言ったけれど分かってる。
Aは俺の妹。
俺と同じぐらいAのこと大切にしてくれてる藤ヶ谷と一緒になる方が安心だって…。
藤ヶ谷が帰ったあとテーブルの上にあったグラスを片付ける。
郁人「藤ヶ谷とうまくいってるんだね」
『うん』
なんだろう?すげぇモヤモヤする…。
そう思いながら風呂に入った。
あ゛〜寝れねぇ…。
Aが他のヤツといるだけでモヤモヤする。
別に大事な妹としか思ってないのに…。
翌朝いつも通り仕事へ行った。
橋本「河合くんクマ!」
郁人「ウマじゃなくてクマになったの?俺…。」
橋本「そうじゃなくてクマ出来てる!!」
郁人「あぁ、そっち…」
荷物を置いて椅子に座った。
戸塚「寝れなかったの?」
郁人「ちょっとね…」
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作者名:197561549 | 作成日時:2018年3月16日 0時