お兄ちゃんはシスコン１ (ページ28)

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不在着信52件
LINE82件

『…………………。』

藤ヶ谷「やばっ！怖すぎでしょ(笑)」

その時、着信が入った。
藤ヶ谷さんは電話のマークとスピーカーマークを押した。

郁人「どこほっつき歩いてるんだ！この不良娘が！！！」

凄く怒っている。怖い…。

藤ヶ谷「ごめん。今から送るから。」

郁人「藤ヶ谷だと思ったよ。Aを夜遅くまで連れ歩くの辞めてくれる？」

藤ヶ谷「郁人、話ある。家寄るね。」

郁人「俺も話ある。」

藤ヶ谷「じゃあまた後で」

郁人「おう。」

二人が話をして電話は切れた。

『二人で話すって…。』

藤ヶ谷「俺は郁人のこと説得するつもりだから。」

『本気！？』

藤ヶ谷「諦めないって言ったでしょ？」

『うん…。』

あっという間にマンションに着き地下の駐車場に車を入れた。

エレベーターに乗り部屋へ。
玄関の鍵を開けてそっと玄関を開けると…

腕を組んで仁王立ちしているお兄ちゃんが…。

そっとドアを閉めようとすると「閉めようとしているんじゃない！！」と言われて怖いけれどドアを開けて玄関に入った。

郁人「Aは早くお風呂に入りなさい。」

もたもた玄関で窟を脱いでいると「早く！！！」と急かされた。

チラッと藤ヶ谷さんの方を見る
藤ヶ谷「今は郁人の言うこと聞いておいた方がいい」

『うん』

二人のことを気にしながらお風呂に入り部屋着に着替えた。
そして気がつく…。

私、藤ヶ谷さんに素っぴん晒すの…？
でももうどうしようもない。

藤ヶ谷さんまだ居るよね…。
そう思いながらリビングへ行き扉の窓からそっと中を覗く。

うん、いる…。

ドアを開けると藤ヶ谷さんとお兄ちゃんがこちらを見た。

素っぴん恥ずかしいけれど藤ヶ谷さんが座っているソファのそばの絨毯の上に座った。

そうすると藤ヶ谷さんは私の隣に座った。
そして私の垂れていた髪を耳にかけた。

藤ヶ谷「素っぴんちょっと幼いけどかわいいね！素っぴんならちょっとは郁人に似てたりするのかな？と思ったら全然似てないね(笑)」
藤ヶ谷さんはケラケラと笑っている。

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