呆れ気味* ページ29
メリオダスさんには「急いで」と言われたので、二人で早足。
近くのお店には5分くらいでついた。
が、お目当ての野菜や調味料が見つからなくてあたふたした。
私が慌ただしくいろいろ探している間、彼は横に並んだ本をちらちら見ていたので、絶対に真剣に探してくれていないだろうな。
「ゴウセル…なんでさぼってんの?」
『さぼってはいない。見ているだろ?』
「意味が間違っていないかい?」
相変わらずの彼を放っておいて、野菜と調味料など、すべて買い終えた。
案外まともなところもあるけれど、いたずら心?というか子供の心が多いよね、彼って。
「もう帰るよ?知らないよ?ほってくぜ?」
何回か呼びかけて最後は呆れ気味。
本ばっかり買ってたのだと思ったけれど、彼の手にもちゃんと食品が持たれていた。
「てっきり本ばっかり見てたのだと思ってた。」
『言っただろ?ちゃんと探してると。』
「なんか腹が立つね、あなた。」
行と同じように早足で帽子亭に向かった。
帰るとメリオダスさんがすでに私たちを待っていて「遅い!」と怒られた。
「うるさいですよ、お目当てのものがなかったのですから。」
「んでなんでゴウセルは手に本も持ってるんだよ♪」
『気のせいだ。』
「どうせまた大量に買って来たんでしょう。」
ディアンヌさんも呆れ気味じゃないか。
この人たちは彼の本好きをもう把握済みなのね。
またこんどどれくらいなのかをディアンヌさん、もしくはエリザベスさんに聞いて見ようかな。
「おーい、できたよ!ほら大量でしょ?オイラは飲まないけど。」
どこからかキングさんが現れてお酒の入った瓶と、団ボウルを大量に持って来た。
なんの準備なのかこれで予想がついた私は、その名を呟いてみる。
「飲み会だろ…どうせ。」
そして興味なさそうにみんなが準備しているその場から離れると、会談の上に座った。
「おいおい、さぼるなよ、まーいいけど、できたから。」
案の定メリオダスさんにはまたも怒られたがスルー。
「さーて、みんな飲むぞ!だってほら、Aが来たお祝いできてねーだろ?」
「…そんなことだろうと思ってた、ありがたいけど。」
私は階段から立ち上がり、ゴウセルの隣に座る。
「Aって飲めるの?」
「見たらわかるだろ!飲めないよ、未成年でしょ。」
思わず敬語なんてどうでもよく叫んでしまい、言った後で後悔した。
でも、言った張本人、キングさんは気にしていない様子だった。
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ピース♪@PC破損中(プロフ) - ルナさん» うわー!なんと!ありがとうございます。あの…どこの部分でしょうか? (2018年8月1日 12時) (レス) id: 42eb3dfe3d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 回転じゃなくて開店だと思いますよ (2018年8月1日 12時) (レス) id: 27b92c5969 (このIDを非表示/違反報告)
、 - ルールも守れない、理解もできない人の作品には高評価はつかない (2018年3月6日 19時) (レス) id: eebce367fa (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@現在低浮上ぎみ(プロフ) - オリジナルフラグ、外してください。続編を作る前によく確認してから更新してください。 (2018年2月11日 12時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピース♪ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yu0828na/
作成日時:2018年2月11日 12時