ツッパリたちのおチビちゃん【今日から俺は】

にじゅうろくわ ページ34

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朝、いつものようにしんちゃん、たぁちゃんと登校しているとりっちゃんと会った。
たぁちゃんは藁人形をつき続けたせいでクマもできていてフラフラとした足取りだった。



「何してたの？勉強？」



「いや、三橋が勉強なんてする訳ねぇだろ」



『あ、それはね、たぁちゃんが…』



昨日の事を言おうとすると横の道からあーちゃんとこんちゃんが歩いてきた。



「なにぃ！？俺の藁人形が全く効いてねぇ！！」



「「えぇ」」



そう叫んだたぁちゃんを呆れたような目でしんちゃんとりっちゃんが見る。
たぁちゃんがこんちゃんに向かって空き缶を投げるがこんちゃんは効かないどころか跳ね返された。
たぁちゃんがごみ箱の蓋を投げたがこんちゃんには全く効かない。
あーちゃんがこっちに気づいたのかこちらを見る。



「あ、あの…今井さん、三橋さんが…」


「ミツハシィ？餡子が入ってる、お土産の」


「それヤツハシっす、三橋さん、貴方のライバルの」


「あ、三橋ィ？過去のことは、もう、忘れたよ」




ぅえぇ！！こんちゃん記憶喪失！？
こんちゃん、あーちゃんにデレデレすぎでしょ！！


りっちゃんはムッとした表情で先に行ってしまった。
たぁちゃんは膝から崩れ落ちて甲子園で負けた人みたいになってた。
その間に私はこんちゃんに跳ね返されたゴミ箱の蓋を戻した。




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「Aちゃん偉いねぇ」


『んふ、ありがと』


「いちゃついてんじゃねぇ！！」


『っわ、た、たぁちゃんピリピリしてる…』


「急にいつものに戻んなよ。びっくりしたじゃねぇか」



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