硬貨3枚 ページ4
"ポムフィオーレのルーク・ハントさんにはくれぐれも気をつけるんスよ"
入学式の日、ラギーから言われた言葉。
何故かそれがAの頭の中に浮かんだ。
受け取った金額を確かめ、財布にキッチリとしまう。
マジカルペンを振って後処理を済ませると、空いているはずの教室のドアがノックされた。
振り向けば、金髪で帽子をかぶった高身長の生徒が笑みを浮かべて立っていた。
ベストは青紫色、腕章はポムフィオーレ。
そういえばさっきの相手も同寮だったな、と記憶を遡る。
教室をノックした、ということは少なからずここに用があったのだろう。
立ち去らないと言うことは、人探しか。はたまた、Aに用があるのか。
『どうかなさいました？ぇーと…ポムフィオーレの…先輩…？』
コテン、とわざとらしく首を傾げると、ドア付近に立っていた男はAに近付いてきた。
流石に何も言わずに近付いて来られるのは気まずい。
何か打開策は、と考えていると、革の手袋が頬を撫でた。
「灰色の髪、大きな耳…！キミが、サバナクローのA・アルメリー…！？」
『え、えぇ、と…？僕がA・アルメリーですが…？』
「ふふ、ようやく目にすることができて嬉しいよ」
何だこの人。さっきの人とは全然違う。
やっぱポムフィオーレは方向性が他の寮とは違うな……？？
心の中でも首を傾げた。世の中知らないことだらけだ。
そんなAの思いは露知らず。目の前の男はジッとAの顔を観察していた。
『先輩のお名前は…？ごめんなさい、年上の方のことは存じ上げていなくて』
「あぁ、自己紹介が遅れてしまったね、失礼。私の名前はルーク・ハント。ポムフィオーレ寮の副寮長さ」
『…………え"』
ルーク・ハントってこんな人なの？そりゃ危険人物にもなる。
やけに納得してしまった。
頬に添えられていたルークの手に指を絡めて、そのまま顔から離した。
う〜ん、どうやって逃げよう。今後の予定は無いが、この人といるのは少し嫌だ。本能がそう言っていた。
ルーク「こんな後輩がいたら
喉の奥でクツクツと笑った。
ロア・ドゥ………というのはあれか、西の方の言語で人名を表す…的な。レオンは…獅子？あぁ、寮長先輩のことか、あの人ライオンだし。
持ち前の知識で完結させた。って、呑気に会話してる場合じゃなかった。
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しお(プロフ) - 完結おめでとうございますっ作者様の作品どれも大好きです！！ほんとにどタイプです(; ;)新作も楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年8月17日 18時) (
レス) id: 555d662f3a (このIDを非表示/違反報告)
ぱるこ氏(プロフ) - 完結おめでとうございます！！すっごく読んでいて楽しい作品でした！またどこかで貴方様の作品に出会えますように（＾ν＾） (2020年8月16日 22時) (レス) id: f3351ce51f (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - とても面白いです。この作品が更新されるのを毎日心待ちにしてます。更新大変だと思うので作者様なりのペースで頑張ってください！応援してます。 (2020年8月7日 22時) (レス) id: 9f253d2950 (このIDを非表示/違反報告)
諒(プロフ) - イライ&ナワーブさん» ご指摘ありがとうございます！お手数ですが、誤表記の話数をお教えいただけませんか？ (2020年8月7日 22時) (レス) id: 20c69aa8ad (このIDを非表示/違反報告)
イライ&ナワーブ - とても面白いと言うかBL最高！ (レオンではなくてレオナですよ) (2020年8月7日 21時) (レス) id: 1da65a8f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：諒 | 作成日時：2020年8月2日 13時
