4 煽るお兄さん ページ6
A目線
空気が冷え………いや、熱くなる。
リドルは顔を真っ赤に染め、俺を睨む。
「今、なんと言った………？」
怒りに震えた、低い声で問う。
「この僕に、今なんと……？」
そんなリドルに俺は平然と答えた。
『馬鹿、って言った。……え、なに聞こえなかった？難聴？それとも……罵倒されてるって分かんないくらい馬鹿なのか？ウケるwww』←
ぶつん。
リドルがぶちギレる音がした気がする。←
「うぎぃぃぃッ！！」
『いや怒り方の癖w』←
嘲笑いながら、俺はリドルの魔法を避ける。
ぽかん、としているトレイに俺はウインクする。
その仕草でトレイは我に返り、こくりと頷いた。
『あっれれー、どちたのリドルちゃん？全然当たらないよぉー？』←
トレイの頷きを確認しながらも俺は煽るのを止めない。
リドルは俺に集中的に魔法を放つ。
これであいつらには当たらない。
ぴょんぴょんと跳びながら、挑発する。
……後で処刑されそうで怖いな。←
「ふざけるな、ふざけるなよ………！」
リドルは真っ赤な顔で俺を睨み付け、魔法を放つ。
そのまましばらく。
さあ、色々飛ばしたが。←
無事リドルを気絶させ、なんやかんやあった後、もう一度お茶会を開いていた。
なんでも、リドルがマロンタルトを作ってきたらしい。
「は、はい。」
そのうちのひとつを俺に手渡す。
『ん、あんがとさん。』
「……すまない。トレイから聞いた、君も助けてくれたんだってね。」
しゅん、と謝るリドル。
俺はリドルの頭を撫で、笑ってみせた。
「よし！それじゃ、皆がもらったところで…。」
ケイトが明るい声で、声をかける。
それに合わせて他のメンバーも笑う。
「「いただきます！」」
その掛け声とともに全員がマロンタルトを一口。
俺も食べようとして、ふわりと漂ってきた匂いに違和感を覚えた。
戸惑い、手を止めた瞬間。
「「ぶーーーっ！？」」
全員が吹き出した。
そして、口々に文句を言い始める。
その文句を聞いて、少しだけ齧る。
『………、オイスターソース？』
思い当たる味をポツリと漏らすと、リドルが思い出したように言った。
「そ、そうだ！確か昔トレイが隠し味はオイスターソースだって……！」
その言葉を聞いて、一番最初に吹き出したのはトレイだった。
「ぷっ……！お前、確かに言ったけど………っ、まさか、本気にするとは……！」
それを聞いて、皆が笑う。
リドルも困ったように笑った。
……とりあえず解決、だな。
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赤い紫陽花 - しおりんさんありがとうございます！頑張ります(^-^)/ (2020年11月27日 19時) (
レス) id: c8b5873ae0 (このIDを非表示/違反報告)
赤い紫陽花 - ののさん、ありがとうございます！頑張りますっ(^^)d (2020年11月7日 22時) (レス) id: f0d4c7342f (このIDを非表示/違反報告)
赤い紫陽花 - ありがとうございます美羽さん！これからもよろしくお願いいたしますっ(￣▽￣)ゞ (2020年11月1日 19時) (レス) id: eb6b9006b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤い紫陽花 | 作成日時：2020年10月4日 23時
