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2 突然現れるお兄さん ページ4

エース目線


それは、ある日の飛行術の授業中のこと。

その日は一年と二年とで合同授業だった。

俺たちは先生の指示に従い、箒で空を飛んでいた。

高い奴もいれば、低い奴もいる。

安定してる奴もいるし、がくがくと不安定な奴もいる。

いつもの授業のなか、突然。

「ヒャッホー!」≡( ^∀^)←

「バカヤロォーーー!!」

カリム先輩(と、それを追いかけるジャミル先輩)が突っ込んできた。←

絨毯で。←

「うおっ!?」

俺たちは急いで回避した。

そして必死に追いかけているジャミル先輩を応援した。←

(((頑張れ………!)))←

……が。

「うわっ!?」

カリム先輩が絨毯から落ちた。

「「!?」」

全員が目を見開く。

すぐに動けるのはジャミル先輩くらいだった。

が、箒はすぐには止まれない。

(まずい、このままだと………!)

カリム先輩と地面の距離はどんどん縮まっていく。

もう間に合わない、と思った瞬間。

視界の端に、黒い影が映った。

その影は空中にいるカリム先輩に向かって飛んだ。

そして。

「わっぷ!?」

見事にキャッチした。

影は着地し、カリム先輩を地面におろす。

カリム先輩は最初はぽかんとしていたが、すぐにぱっと表情を明るくした。

「助かったぜ!ありがとな、A!」

『はいはい、どーいたしまして。』

そのAと呼ばれた奴は、カリム先輩をわしわしと撫でた。

その後、カリム先輩はおりてきたジャミル先輩に説教されていた。

それを放置して、Aは俺に近付いてきた。

『なあ、お前。』

「な、なんだよ。」

『ハーツんとこの生徒だろ?次にあったらでいいから、この箱をケイトに渡してくれないか。』

そう言って、俺に掌サイズの箱を手渡した。

軽く振るとからからと音がした。

『んじゃ、俺はこれで。』

「あ………。」

Aはすたすた歩いていってしまった。

俺とAとの関わりあいは、たしかそれくらいだったな。

ちなみに、箱の中身はマジカメで映えると話題のチョコレートだった。

ケイト先輩は写真だけ撮った後、トレイ先輩に押し付けていた。

3 巻き込まれお兄さん→←1 不思議なお兄さん


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赤い紫陽花 - しおりんさんありがとうございます!頑張ります(^-^)/ (2020年11月27日 19時) (レス) id: c8b5873ae0 (このIDを非表示/違反報告)
赤い紫陽花 - ののさん、ありがとうございます!頑張りますっ(^^)d (2020年11月7日 22時) (レス) id: f0d4c7342f (このIDを非表示/違反報告)
赤い紫陽花 - ありがとうございます美羽さん!これからもよろしくお願いいたしますっ( ̄▽ ̄)ゞ (2020年11月1日 19時) (レス) id: eb6b9006b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤い紫陽花 | 作成日時:2020年10月4日 23時

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