プリンスだなんて信じねぇ。

七つ ページ8

…


「…寮生達はみんな部屋に戻ったかな？」

「えぇ、戻ったみたいね。」

「後片付けも終わったあと、アタシを残したのはやっぱりあの子についてよね？ルーク。」

「あぁ。名前だけではなく出身も消えたプリンスと同じ…やはり何かを感じないかい？」

「そうね。…でもまだ偶然の可能性があるわ。きっと星空の森では噂はあるでしょうし、例のプリンスと同じ名前をつける親もいるかもしれない。」

「…とりあえずはまだ様子見をしましょう。それに王族だとしたらちょっと礼儀がなってないわ。敬語を使わないし、食事のマナーもめちゃくちゃだったわ。プリンス云々よりポムフィオーレ寮生としての最低限のことを覚えさせなきゃいけない。」

「そうだね。私も彼と積極的に関わってみるよ。」

「分かったわ。よろしく、ルーク。」

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