変身プロミス！ ページ9
「A、アンタそこに立ちなさい」
『はい』
…なんで私出会って十数分の人達に呼び捨てされてるんだろ。別に全然いいけど。
「目瞑って」
横から聞こえる監督生くんの声に従う。
『なにするの？』
「……まあ、女の子が大好きなもの、だね」
ふわり、身体にベールがかかったような感覚にぱっと目を開ける。
まず目に映る満足気なヴィルさん、それから私をガン見する6人と1台。見下ろせば男子用の制服に身を包んだ自分。
はわわ…今は自分の胸の無さに助けられた…悔しい……
「流石ヴィルさんですね…センスに寸分の狂いもない」
「何当たり前なこと言ってるのよアズール」
「ふふ、失礼しました」
『っ、ヴィルさん！ありがとうございます！』
つい年柄もなく抱き着くくらいには嬉しかったんですごめんなさいヴィルさん推しの方！あっ、ごめんなさい殴らないで…！！
「…暑苦しいわ、離れなさい」
『はい』
圧を感じた。さっさと退きます。
それと、これ以上鏡の間での話延ばすのもアレだから、本題を言っちゃおう。ヴィルさんは分かってくれてたみたいだけど。
『私、これから帰るまで男装します』
「「…え！？」」
『だってここ男子校っぽいですし、不巣ちゃんに一々絡まれんのもダルいですし』
やべ、ちょっと素でた。
「そんなこと言ったって男子のフリし切れずにバレるのがオチでしょ」
まあそういう意見出てくるよね。
けどさあ、小声でそういうこと言うのずるいと思うんだよね。
『イデアさん、言いたいことがあるなら直接どうぞ？』
「ﾋｪｯ…た、ただの女の子が無理する必要ないんじゃないって思っただけですけどなにか…！？」
『ふはっ、心配してくれてるんですか？
俺はむしろこっちの方が気楽ですけどね』
声変えてみた。男の声だしそりゃびっくりするだろうけど、…そんなひっくり返らなくても。
「貴方がそれでいいなら私は構いませんけど…」
学園の質も落ちなさそうですし…とかいう呟きは聞かなかったことにする。確かにさっき監督生くんが言ってた通りらしい。
「ただねえ…こちらに何の得もないままここに置く訳にも行かないんですよねえ」
『言われると思ってたんで、取引しましょうか』
「と、言うと？」
『不巣ちゃんの監督します』
「衣食住揃えますのでよろしくお願いします」
その後、なんやかんやで監督生くんと同じとこに住むことになりました。(説明めんどくさい)
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Alice - 面白くて５周以上しました。更新待ってます。 (7月31日 7時) (
レス) @page17 id: 435b101357 (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - もう1回コメ！更新頑張ってください！ (2021年3月13日 9時) (レス) id: 37f97705c6 (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - 神作品をまた見つけちまった…【す゛き゛て゛す゛】 (2021年3月11日 18時) (レス) id: 37f97705c6 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾟｷﾞｬ - うわ面白。リハビリって書いとるけどめっちゃ好き。頑張って下さ〜い。応援してます〜！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)
めり(プロフ) - ゆーりさん» コメントありがとうございます！ええそうですド変態です(こいつ) (2020年12月8日 7時) (レス) id: 4f9b1c6426 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めり | 作成日時：2020年7月12日 16時
