【ツ.イ.ス.テ】俗に言う悪女と異世界に飛ばされたけど、とりあえず避難していい？

困惑プロブレム！ ページ8

「と、とりあえず乾かさないと！」
焦りの浮かぶ監督生くんの声に慌て出す皆。

あ、不巣ちゃんがものすごい目でこっち見てる。
あれは少なくとも5人〇してる人の目だこわーい(笑)




とか可愛こぶってる場合じゃねえよ割と本気で寒い。
アイツ氷水ぶっかけてきやがったな？
殺意高すぎでは？？？

……なるほど、あの顔は私を構ってくれてる皆を見て激怒って感じか。可愛い嫉妬だね〜。
まあこうなった原因お前なんだけどな？自業自得乙〜！！

どうせなら煽ってやろ(事態悪化させたいマン)



皆から見えないようにぺろりと舌を出す。
うわっ、すげー顔。般若みたい。


「っ、もお〜！みんなのばかあ〜！！不巣、知らないんだからあ〜！！」
突然泣き出しながらプリプリ走り去った不巣ちゃん。
おっと、これは？……やりすぎたかなあ？



何も知らないから困惑する皆々様。
と、響いてくる大声。

「あっ、エースちゃんデュースちゃんだあ！！」
「えっなに！？誰！？」
「うわっ、ちょっ、離せっ！！」

……うーん、とっても元気そうでAは安心したよ(遠い目)





「…典型的なぶりっ子系悪女ですなあ……」
タブレットから聞こえる小声に心の中で超共感しながら、先程まで考えていたことを口にする。

『とりあえず、学園長先生私のサイズに合う制服あります？男子用でいいんで』
「え、ああ、ありますよ？はい」

体が温まったとはいえ、びしょ濡れの服を着たままじゃ風邪引くからね。



ぽんっ、と現れるサイズぴったりの制服におぉ…と声が漏れる。いいなあ、魔法。
『じゃあ着替えてきま…』
「待ちなさい」
『んえ？』



静かに美しい笑みを浮かべていた…ヴィルさん？が口を開く。まさか呼び止められるとは思ってなかったから、私からは間抜けな声しか出んけどな。

『なんでしょうか？』
「それ、貸しなさい」
『あ、はい』
「どうしようかしら…元の顔も悪くないからさっぱりしたメイクでも良いと思うけど…それじゃ物足りないわ」


なんか品定めされてる、っぽい。
まあモデルとかやってそうなくらい綺麗な人だし、その辺大事なのかな。





……てか、喋り方イメージと違った…というか…
え？随分と女性らしい、ですね？

ちょっと、いやだいぶびっくりしてるなうなうです(？)

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