彼女は。 ページ6
side Ｒ
彼女は、いや、彼女らは、どこかおかしかった。
もちろんこの作品をしっかり読んでくれているキミならわかると思うけれど、まず一人目。
ボクの名前を面識もないのに知っていた…あれは何と言うんだろう？不審者？ぶりっ子？
まぁ、あれはみんなわかると思う。
おそらくただの変態だ。
おかしかったのは、もう一人の方。
名前をAといった、あの子だ。
転移してきたにしては落ち着きすぎている。
あの監督生ですら、こちらの世界へ来た時は慌てふためいていたというのに。
そして、Aさんの近くにいると何故か安心する。
初めて会ったはずなのに、どこか懐かしい。
まるで実家のような安心感…まあ、ボクの場合、実家もあまり安心できる場所ではなかったけれど。
あのぶりっ子とはかけ離れた存在に、弱くはないだろうあの子をどうしてか守ってあげたい、と思った。
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side Ｌ
臭、くない。
20の野郎が言うセリフじゃねえが、アイツの第一印象はそれだった。
死ぬほど臭えぶりっ子の匂いは、鏡の間全体に広がっているはずなのに、コイツの周りだけは無臭。どころか、気が休まるような気もする。
そこまでくると最早薄気味悪いが、体質的に安全地帯を探してしまうのはしょうがねえ。臭くなければ今はなんだっていい。
今まで大して捨てられなかったプライドが、一瞬で溶け落ちる。
魔力を持っていない彼女に魔法をかけられているかのような感覚に、……悔しいが、安心した。
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side Ｋ
あの声を聞いた瞬間、毒を飲んだ時みたいに胃液がせり上がってきたんだ。
一種の魔法か音に乗せられる毒かとも思ったんだけど、レオナたちの様子を見るにそういう訳でもないっぽくてさ。
ジャミルもいないし、もうとにかく何も分かんないなりに落ち着こうと思ってリドルに頼ってたんだけど、それでも嘔吐きっぱなしで苦しかったんだ。
けど、Aの肩を借りた途端にめっちゃ楽になってさ！
普通に息ができるようになって、ダラダラだった冷や汗も止まって、まるで魔法みたいだったんだぜ！
ジャミルとはまた違った安心感っていうのか？
なんかよくわかんないけど、ほっとしたんだ！
……だけど、なんか、
心臓がドキドキするんだよなあ……？
訪問ストレンジャー！→←意味ワカランチ！(タイトル付けんの諦めるな)
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Alice - 面白くて５周以上しました。更新待ってます。 (7月31日 7時) (
レス) @page17 id: 435b101357 (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - もう1回コメ！更新頑張ってください！ (2021年3月13日 9時) (レス) id: 37f97705c6 (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - 神作品をまた見つけちまった…【す゛き゛て゛す゛】 (2021年3月11日 18時) (レス) id: 37f97705c6 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾟｷﾞｬ - うわ面白。リハビリって書いとるけどめっちゃ好き。頑張って下さ〜い。応援してます〜！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)
めり(プロフ) - ゆーりさん» コメントありがとうございます！ええそうですド変態です(こいつ) (2020年12月8日 7時) (レス) id: 4f9b1c6426 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めり | 作成日時：2020年7月12日 16時
