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1-3 本物だった。 ページ3
私に話しかけてきたのはここに来る際事務の部屋で見た看護師さんだった。後日知った話なのだがこの人は情報を集めるのが得意で、更には前職は弁護士というトンデモ経歴の人であった。
「それでなんですが、私のツテで戸籍をいじれる方がいまして、A様の同居人という形で患者様を登録してもよろしいですか?」
「え、ああいいですけど。」
「ありがとうございます!」
戸籍がないということは、つまりそういうことだ。私は今までの事を振り返り、頭に熱が籠った。
それから半年後、私はこの事件のことなどすっかり忘れていた。
「今日も推しが尊い。」
清掃業者も頼まず、血の処理などは自分で行ったのにも関わらず、だ。いつもと同じように仕事から帰宅し、推しのグッズを愛でていたり、推しのアニメのシーンを見返していた。そして日が変わる前に寝ようとした時、家のインターホンが鳴る。何か届いたのかと思いつつ、警戒して家のドアを開けた。
「やあ!半年ぶりだね!」
「あの時は命を助けていただき、ありがとうございます。」
そこに居たのは、最推しとその親友でした。
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作者名:シズク | 作成日時:2023年9月24日 23時